自己理解の支援【一問一答】

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自己理解の支援の出題は、概ね毎回2~3問と安定的に出題されています。具体的には自己理解の意義・内容、自己理解の方法、検査実施の留意点、具体的な心理検査に分類されます。出典は木村先生からの出題が目立ちますので、しっかりと対策しておきましょう。

(全17問)

Q1.自分を描写する言葉や方法は主観的で、自分にしか通じない言葉や内容も使い表現するべきである。

A1.×:自分を描写する言葉や方法は、客観的でなければならず、自分にしか通じない言葉や内容であってはならない。【木村先生④P72、⑤P72】

Q2.スーパーは最も古く職業と個人の特性を概念化し、「職業的適合性」という概念を提唱した。(第1回問37類題)

A2.○:なお、職業的適合性には、能力とパーソナリティという2つの側面がある。【木村先生④P73、⑤P73】

Q3.エンプロイアビリティの定義について、日経連(現・日本経団連)は「労働移動を可能にする能力」に限定している。

A3.×:エンプロイアビリティとは、「労働移動を可能にする能力」+「企業の中で発揮され、継続的に雇用されることを可能にする能力」のことである。【木村先生④P76、⑤P76】

Q4.コンピテンシーとは、動機づけの高さや、人柄、性格、信念、価値観等の個人的特性のことである。

A4.×:コンピテンシーとは、「高業績者の行動特性」のことである。【木村先生④P79、⑤P79】

Q5.自己理解の方法には、観察法、検査法、面接法などがあり、観察法には自然的観察法、用具的観察法、実験的観察法がある。(第3回問37類題)

A5.○:自然的観察法はあるがままを観察し、記録する方法。用具的観察法は、検査調査等を用いて観察し記録する方法。実験的観察法は、場面・状況を設定し、または条件を統制したり変化させて観察し、記録する方法である。【木村先生④P79、⑤P79】

Q6.観察が一面的、一方的にならないよう、一部の特徴や印象で全体を判断する傾向になる(寛容効果)ことを避ける。

A6.×:一部の特徴や印象で全体を判断する傾向になることを、ハロー効果という。

Q7.自己理解の方法には観察法があり、観察法の最近の傾向では、CACGS(Computer Assisted Career System)の利用がある。

A7.×:CACGSの利用は、観察法ではなく、検査法の例である。【木村先生④P80、⑤P80】

Q8.検査の正確性を確保するため、受験者には検査の目的を事前に説明すべきではない。

A8.×:対象者に検査の目的をあらかじめ理解させる。【木村先生④P80、⑤P80】

Q9.結果の解釈については、対象者のある側面を表しているに過ぎないため、拡大解釈をしない。

A9.○:また、結果のフィードバックを必ず行い、実施対象者の自己理解と発達を促すように行う。【木村先生④P80、⑤P80】

Q10.検査結果については倫理綱領に規定される秘密保持や、個人情報保護の観点から、速やかに廃棄する。

A10.×:今後の指導のために記録、整理、保管する。【木村先生④P80、⑤P80】秘密保持や個人情報保護の観点も当然必要である。

Q11.検査には限界は無いことを認識し、目的と対象に応じた妥当性・信頼性の高い検査を選定する。

A11.×:検査には限界があることを認識する。【木村先生④P80、⑤P80】

Q12.職業レディネス・テスト(VRT)は、A検査は基礎的志向性、B検査は職務遂行の自信度、C検査は職業興味を測定する。

A12.×:職業レディネス・テスト(VRT)は、A検査は職業興味、B検査は基礎的志向性、C検査は職務遂行の自信度を測定する。【雇用問題研究会

Q13.職業レディネス・テスト(VRT)の結果のプロフィールにおいて、パーセンタイル順位が50を超えているときは、興味や志向性が強いと解釈される。

A13.×:パーセンタイル順位が85以上のとき、興味や志向性が強いと解釈される。【木村先生④P245、⑤P247】

Q14.職業レディネス・テストは、6種類の興味領域と5種の傾向尺度に対する個人の特性を測定する。

A14.×:VPI職業興味検査の内容である。VPI職業興味検査はホランドによって開発されたVPI日本版である。【木村先生④P244、⑤P244、P247】

Q15.厚生労働省編一般職業適性検査(GATB)は、15の下位検査から構成され、9性能が測定される。

A15.○:15の下位検査は11種の試筆検査、4種の器具検査からなり、9つの適性能の組み合わせてで探索できる13職業探索領域と40適性職業群が設定されている。【木村先生④P241、⑤P243】

Q16.職業レディネス・テストは大学生以上成人用、VPI職業興味検査は中・高生用として分類される。

A16.×:逆であり、職業レディネス・テストは中・高生用、VPI職業興味検査は大学生以上成人用として分類される【木村先生④P232、⑤P236】

Q17.クレペリン検査は性格・パーソナリティ検査に区分され、質問紙法に分類される。

A17.×:内田クレペリン検査は、性格・パーソナリティ検査に区分され、作業検査(法)に分類される。なお、性格・パーソナリティ検査の方法は、質問紙法、投影法、作業検査(法)に分類される。【木村先生④P238、⑤P240】

(全17問)