【第23回対策】問31~問40の解説

第23回対策「みん合☆総仕上げ模試」正答と解説

問31.人生の転機の知識

正答:3

1.×:ブリッジスは転機の始まりは何かが始まるときではなく、何かが終わるときであるとしている。【渡辺先生P194】終焉、中立圏、開始のステップである。

2.×:準備、遭遇、適応、安定化の4段階のトランジション・サイクルを提唱したのは、ニコルソンである。

3.○:ジェラットの積極的不確実性の考え方である。想像力、直感、柔軟性といった右脳も使った意思決定の重要性を提唱している。これは、ジェラットの後期理論と呼ばれている。【渡辺先生P120】

4.×:これはクランボルツの「ハプンスタンス学習理論」の4つの命題の一つである。【渡辺先生P146】

問32.個人の多様な特性の知識

正答:3

1.○:わかものハローワークは全国21か所、「わかもの支援コーナー」及び「わかもの支援窓口」は全国200か所ある。(令和4年4月現在)【厚生労働省

2.○:病気やけが、勉強を除くと、「知識・能力に自信がない」、「探したが見つからなかった」、「希望する仕事がありそうにない」の回答が多くみられる。

第3-4図 就業希望の若年無業者が求職活動をしない理由(平成29年度)

令和4年版子供・若者白書より転載】

また、15~39歳の若年無業者の数は、令和3年で75万人であり、15~39歳人口に占める割合は2.3%である。令和2年に急増ののち、令和3年に減少したが、概ね横ばいの状況である。

第3-3図 若年無業者数

令和4年版子供・若者白書より転載】

3.×:約3割である。大学卒就職者が31.5%、高校卒就職者が35.9%、中学卒就職者が57.8%である。【厚生労働省:PDF

かつては、「サンシロー(3・4・6)」と覚えていたが、高校卒、中学卒はそれよりも少ない割合になっている。

4.○:地域若者サポートステーション(サポステ)の内容として適切である。地域若者サポートステーション(サポステ)は、全国177か所にある。【厚生労働省

問33.個人の多様な特性の知識

正答:2

1.○:当初は301人以上の企業に義務付けられていたが、令和4年4月より101人以上300人以下の企業にも策定・届出と情報公開が義務化された。【厚生労働省:PDF

2.×:ユースエール認定ではなく、えるぼし認定である。また、より高い水準の要件を満たした企業は、「プラチナえるぼし認定」を受けることができる。

えるぼし認定は3段階あり、さらにプラチナえるぼし認定がある。

えるぼし認定マーク全ての画像

なお、ユースエール認定とは、「若者雇用促進法」に基づき、若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良であると厚生労働大臣が認定した企業を認定する制度である。【厚生労働省:PDF

3.○:なお、くるみん認定を既に受け、相当程度両立支援の制度の導入や利用が進み、高い水準の取組を行っている企業を評価しつつ、継続的な取組を促進するため、さらに「プラチナくるみん」認定がある。

さらに令和4年からは、くるみん認定・プラチナくるみん認定の認定基準の引き上げに伴い、新たに「トライくるみん」認定が創設された。

4.○:厚生労働省の職場情報総合サイト(しょくばらぼ)で、くるみん認定、えるぼし認定、ユースエール認定等や、グッドキャリア企業アワードの受賞企業の検索ができる。【職場情報総合サイト(しょくばらぼ)

問34.カウンセリングの技能

正答:2

1.○:クライエントとの間に心理的な関係(ラポール)をつくる。【木村先生⑤記載無し、⑥P128】

2.×:相談担当者の最終的課題は、「問題」の所在を明らかにすることではなく、クライエント自らが、どのようにしたら自分の希望を実現できるのかを認識することを援助することにある。【木村先生⑤記載無し、⑥P129】

3.○:相談の過程を不必要に延ばすこと無く終結する。【木村先生⑤記載無し、⑥P129】手早くという表現は参考書での表現のままである。

4.○:良かれと思う言動であっても、本人の意思を確認せずに行われている場合には、プライバシーの侵害となる。【木村先生⑤記載無し、⑥P129】

問35.カウンセリングの技能

正答:1

1.×:「マイナス思考」を「プラス思考」に修正することを目指すのではなく、思考の柔らかさやレパートリーの多さを取戻すことが重視される点である。【ジルP130】

2.○:「自分はだめな人間だ」など、自分に関する固定的で絶対的な内容であることが一般的である。【ジルP129】

3.○:スキーマが活性化されると自動思考が生じる。【ジルP129】

4.○:他には、100%完璧でなければ意味がないと考えてしまう「全か無か思考」、将来悪いことが起こると確信をもって予測してしまう「破局化思考」、こうあるべきだと高すぎる期待を持ってしまう「べき思考」などがある。【ジルP130】

問36.グループアプローチの技能

正答:2

1.○:主役は、ファシリテーターではなく、援助を受ける個人やグループである。【ジルP148】

2.×:個を尊重する。相手の個性や考えを尊重することが求められる。【ジルP148】

3.○:非評価の姿勢である。【ジルP148】

4.○:ともにある姿勢が大切である。【ジルP148】

問37.キャリアシートの作成指導及び活用の技能

正答:4(4つ)

試験までにサイトを一覧しておくのがおすすめ。

マイジョブ・カード

すべて機能として実装されている。他には、「ハローワークインターネットサービスに登録した求職情報を活用したジョブ・カード作成」などもある。【厚生労働省

問38.相談過程全体の進行に関する技能

正答:3

1.×:複数の専門家が役割を分担し、協力して課題解決に取り組むことをコラボレーション(協働)という。

2.×:キャリアコンサルタントが他の専門家の助言を求めることを、コンサルテーション(照会)という。

3.○:コーディネーションには、調整、協調、連携の意味がある。

4.×:自らの専門性と照らして、自分よりも相談に相応しい他の専門家を相談者に紹介することを、リファーという。

ほかには用語として、インフォームド・コンセント(説明と同意)、インテーク面談(ラポール構築のための初回面談)、スーパービジョン(第三者の視点による評価や教育)がある。

問39.自己理解の支援

正答:4

1.○:心理検査の留意点として適切である。【木村先生⑤P80、⑥P139】

2.○:心理検査の留意点として適切である。【木村先生⑤P80、⑥P139】

3.○:心理検査の留意点として適切である。【木村先生⑤P80、⑥P139】

4.×:できるだけ多くの心理検査をすれば良いというものではない。目的と対象に応じた妥当性・信頼性の高い調査を選定する。【木村先生⑤P80、⑥P139】

問40.自己理解の支援

正答:3

1.○:9つの適性能のうち、7つ(知的能力や言語能力、数理能力など)は紙筆検査で測定し、2つ(指先の器用さ、手腕の器用さ)は器具検査で測定する。【雇用問題研究会

2.○:器具検査は4種類あり、器具検査1、2は手腕作業検査盤(ペグボード:左)を、器具検査3、4は指先器用検査盤(エフ・ディー・ボード:右)を用いる。【労働政策研究・研修機構

写真2

労働政策研究・研修機構のサイトより転載】

3.×:照合結果は3段階(H:基準を満たしている、m:基準をほぼ満たしている、L:基準を満たしていない)で表示される。【雇用問題研究会

4.○:13領域40適性職業群の所要適性能基準と、個人の適性能得点を照合することによって、幅広く適職を吟味できる。【雇用問題研究会

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