【第24回対策】問21~問30の解説

第24回対策「みん合☆総仕上げ模試」正答と解説

問21.労働政策及び労働関係法令並びに社会保障制度の知識

正答:1

1.○:労働基準法において、労働者が企業に雇用される形での副業・兼業を行った場合、労働時間を通算する。【副業・兼業における労働時間の通算についてP1:PDF

2.×:労使委員会による決議、所轄労働基準監督署長への決議の届出、労働者本人の同意等の手続が必要である。【高度プロフェッショナル制度の概要:PDF

3.×:勤務間インターバル制度の導入は企業の努力義務である。【厚生労働省

4.×:臨時的な特別の事情がある場合には、例外として上限を超える残業が認められる。【厚生労働省

問22.労働政策及び労働関係法令並びに社会保障制度の知識

正答:2

1.○:「パートタイマー」「アルバイト」「嘱託」「契約社員」「臨時社員」「準社員」など、呼び方は異なっても、この条件に当てはまる労働者であれば、「パートタイム労働者」としてパートタイム労働法の対象となる。【厚生労働省

2.×:同一労働同一賃金の導入は、同一企業・団体におけるいわゆる正規雇用労働者と非正規雇用労働者との間の不合理な待遇差の解消を目指すものであり、すべての待遇の相違や差別的取扱いの解消を目指すものではない。【厚生労働省

3.○:派遣先が3年を超えて受け入れようとする場合は、派遣先の過半数労働組合等からの意見を聴く必要がある(1回の意見聴取で延長できる期間は3年まで)。【派遣で働く皆さまへ:PDF

4.○:これらは派遣元の法的な義務である。【派遣で働く皆さまへ:PDF

問23.労働政策及び労働関係法令並びに社会保障制度の知識

正答:4

1.○:なお、2022年(令和4年)の法改正で、分割して2回取得できるようになった。【厚生労働省:PDF】また、事業主はこの申し出を拒むことはできない。

2.○:2023年(令和5年)の法改正で、義務付けられることとなった。【厚生労働省:PDF

3.○:2022年(令和4年)の法改正で創設された。

産後8週間以内に4週間(28日)を限度として、取得できる休業で(分割して2回取得可能)、1歳までの育児休業とは別に取得できる制度である。【厚生労働省:PDF

4.×:事業主から支払われた賃金に応じ、給付金の支給額が決定される。

育児休業期間を対象として事業主から「休業開始時賃金月額」の80%以上の賃金が支払われた場合には支給されないが、80%未満の場合には支給される。【育児休業給付の内容と支給申請手続P10:PDF

育児休業給付の内容と支給申請手続P10

問24.労働政策及び労働関係法令並びに社会保障制度の知識

正答:2

1.×:その費用は、原則として事業主が負担する保険料によってまかなわれている。【厚生労働省

2.○:令和5年4月1日以降の出産の場合には、原則として1児につき50万円が支給される。【協会けんぽ】これまでの42万円から増額された。

3.×:雇用保険は、失業した者に対する給付(基本手当)だけではなく、就職促進給付、教育訓練給付、雇用継続給付、育児休業給付もある。【ハローワークインターネットサービス

4.×:厚生年金保険の保険給付には、老齢厚生年金、障害厚生年金、遺族厚生年金の3種類がある。【厚生労働省:PDF

問25.学校教育制度及びキャリア教育の知識

正答:4

 「キャリア・パスポート」の様式例と指導上の留意事項

1.○:キャリア・パスポートの内容として適切である。【P3】

2.○:キャリア・パスポートの内容として適切である。【P3】

3.○:「キャリア・パスポート」は、学習活動であることを踏まえ、日常の活動記録やワークシートなどの教材と同様に指導上の配慮を行う。【P4】

4.×:①「教科学習」、②「教科外活動(学校行事、児童会活動・生徒会活動やクラブ活動、部活動など)」、③「学校外の活動(ボランティア等の地域活動、家庭内での取組、習い事などの活動)」の3つの視点で振り返り、見通しが持てるような内容とすること。

問26.学校教育制度及びキャリア教育の知識

正答:3

 インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方

1.○:次の4つの類型に整理され、タイプ3とタイプ4が「インターンシップ」であると定義された。【P1】

タイプ1 オープン・カンパニー
タイプ2 キャリア教育
タイプ3 汎用型能力・専門活用型インターンシップ
タイプ4 高度専門型インターンシップ(試行)

2.○:タイプ3とタイプ4が該当し、「就業体験」を伴うものが「インターンシップ」であると定義された。【P1】

3.×:新たに整理されたインターンシップ(タイプ3及びタイプ4)において、学生が実際の現場で就業体験を行うことにより、企業等にとっては、学生の仕事に対する能力を適正に評価するとともに、採用選考活動時における評価材料を取得することができる、と明記された。【P3】

4.○:タイプ1~4はキャリア形成支援の取組みであって、採用活動ではない。学生は採用選考のためのエントリーが必要である。【P8】

問27.メンタルヘルスの知識

正答:2

こころの情報サイト

1.×:これは、限局性学習症(LD:学習障害)の内容である。

2.○:適切である。発達障害には、知的能力障害(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)、限局性学習症(学習障害)などがある。

3.×:これは自閉スペクトラム症の特徴である。また、言葉や視線、表情、身振りなどを用いて相互的にやりとりをしたり、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを読み取ったりすることが苦手である。

4.×:これは、注意欠如・多動症(ADHD)の特徴である。

問28.メンタルヘルスの知識

正答:3

1.○:統合失調症の特徴として適切である。統合失調症は、脳の様々な働きをまとめることが難しくなるために、幻覚や妄想などの症状が起こる病気である。【こころの情報サイト

2.○:PTSD(心的外傷後ストレス障害)の特徴として適切である。生死に関わる体験をすると、多くの人には不安、不眠、動悸などの症状が生じるが、多くの場合は一過性であり、数ヶ月のうちに落ち着く人が少なくない。【こころの情報サイト

3.×:摂食障害は10代から20代の若者がかかることが多く、女性の割合が高い。【こころの情報サイト

4.○:摂食障害の分類として適切である。必要な量の食事を食べられない、自分ではコントロールできずに食べ過ぎる、いったん飲み込んだ食べ物を意図的に吐いてしまうなど、さまざまな症状がある【こころの情報サイト

問29.中高年期を展望するライフステージ及び発達課題の知識

正答:4

1.○:シャインの「キャリア・サイクルの段階と課題」において、40歳から引退までの時期のキャリア後期における特定の課題としてあげられている。他に「技術的に有能であり続けるか、あるいは経験に基づく知恵を用いるようになる」などがある。【木村先生⑤P65、⑥P232】

2.○:世代性とは、次の世代の確立と指導に対する興味や関心のことを指し、次世代の担い手を育てるのが、この時期の中心課題である。【岡田先生P82】

3.○:他には「自らの限界を受容する」や、「働き続ける上での新たな問題を明らかにする」、「獲得した地位や利益を保持する」ことがある。【渡辺先生P47】

4.×:成人前期から中年期への移行期を「人生半ばの過渡期」と呼んだのは、レビンソンである。【岡田先生P78】

マーシャは、アイデンティティ危機の経験と積極的関与の有無の組み合わせから、4つの「アイデンティティ・ステイタス」の様態を示した。【岡田先生P83】

問30.人生の転機の知識

正答:3

1.○:転機を乗り越えるための資源の4Sの内容として適切である。

2.○:シュロスバーグは「期待していた出来事が起きたとき」、「予想していなかった出来事が起きたとき」、「期待していた出来事が起こらなかったとき」の3つに分類している。【渡辺先生P184】

3.×:職能(機能)、階層(地位)、部内者化(中心性)による組織の三次元モデル(キャリアコーン)を提唱したのは、シャインである。【渡辺先生P157】

なお、シュロスバーグは、成人の発達を捉える視点を、次の4つに整理している。

①コンテクスチュアル(文脈的)あるいはカルチュアル(文化的)な視点
②ディベロップメンタル(発達的)な視点
③ライフ・スパンの視点
④トランジション(転機)の視点

【渡辺先生P186】

4.○:転機や変化は、決して予測できるものでも、人生途上で誰もが共通して遭遇する出来事でもないとしている。【渡辺先生P186】

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