【第24回対策】問31~問40の解説

第24回対策「みん合☆総仕上げ模試」正答と解説

問31.人生の転機の知識

正答:3

1.×:このように提唱しているのは、バンデューラではなく、クランボルツである。【渡辺先生P145】

2.×:ニコルソンのトランジション・サイクルは、準備、遭遇、適応、安定化の4つサイクルであり、準備から始まる。

3.○:シュロスバーグは、トランジションを、転職、失業、結婚、離婚、引っ越し、本人や家族の病気などのように、自分の役割、人間関係、日常生活、考え方を変えてしまうような人生途上にある出来事と捉えている。【渡辺先生P188】

一方、成人の各年代や発達段階には共通したある発達段階や移行期があるという見方からは、「発達段階の移行期としてのトランジション」の捉え方もある。【渡辺先生P188】

4.×:これは、バンデューラが提唱した、自己効力感を高める4つの情報源である。【渡辺先生P136】

問32.個人の多様な特性の知識

正答:1

1.×:試行雇用の期間は、原則1か月ではなく3か月である。なお、障害者トライアル雇用の要件として、障害の原因や障害の種類は問わない。【厚生労働省:PDF

2.○:なお、ジョブコーチ(職場適応援助者)には、配置型、訪問型、企業在籍型がある。【厚生労働省

3.○:なお、厚生労働省では、精神・発達障害者しごとサポーター養成講座(2時間程度)を全国各地で開催している。【厚生労働省

4.○:「発達障害者雇用トータルサポーター」の役割として適切である。【厚生労働省

問33.個人の多様な特性の知識

正答:3

 就職支援ガイドブック-長期療養者とともに就職をめざす-

1.○:日本人は、一生のうちに、2人に1人は何らかのがんにかかるといわれており、すべての人にとって、がんは身近な病気である。【P3】

2.○:両立支援コーディネーターは、養成研修を受けた企業の人事労務担当者、産業保健スタッフ、社会保険労務士、医療機関の医療従事者等である。なお、両立支援コーディネーターは、労働者の代理で企業との交渉を行う立場ではない。【P8】

3.×:相談先を持ち、わからないことやあいまいなことは、臆することなく問い合わせる姿勢が必要である。【P10】

4.○:治療状況や求人内容によって支援対象者の気持ちが変化することもあるため、求人者に連絡する際や職業紹介をする際など、必要な都度、病名の開示についての意向を確認することが重要である。【P13】

問34.カウンセリングの技能

正答:2

1.×:これは「指示」の内容である。【福原先生P12】

2.○:「フィードバック」の内容として、適切である。【福原先生P13】

3.×:これは「自己開示」の内容である。【福原先生P13】

4.×:これは「論理的帰結」の内容である。【福原先生P13】

問35.カウンセリングの技能

正答:2

1.×:この質問は、「スケーリング・クエスチョン」の内容である。良い時と悪い時の具体的な差を明らかにして、クライエントを勇気づける。【臨床心理学用語辞典

2.○:「コーピング・クエスチョン」は、クライエント自身の持つ力を発見することを援助する。【臨床心理学用語辞典

3.×:この質問は、「ミラクル・クエスチョン」の内容である。問題解決後の状況を具体的にイメージして、理想の状態との違いを明確にできる。【臨床心理学用語辞典

4.×:この質問は、「例外の質問」の内容であり、うまくいくためのヒントが得られる可能性がある。

リレーションシップ・クエスチョン(関係性の質問)は、自分にとって重要な(大切な)人ならばどう思うかを考えさせる、人間関係を利用して新しい視点を与えるための質問である。

問36.グループアプローチの技能

正答:4

1.○:そこには双方向のコミュニケーションがある。【木村先生⑤P311、⑥P406】

2.○:共通の目標と類似の問題を有する数人が情報や意見を交換し合う。【木村先生⑤P310、⑥P405】

3.○:行動を規定する基準(norms)があり、一連の役割(roles)が設定される。【木村先生⑤P311、⑥P406】

4.×:グループ・メンバーは、それぞれの個人的特徴を行使し合う。【木村先生⑤P311、⑥P406】

問37.キャリアシートの作成指導及び活用の技能

マイジョブ・カードは、試験までにサイトを一覧しておくのがおすすめです。

マイジョブ・カード

正答:4

1.○:さらに、補助的なツールとして、キャリア・プランシートの作成準備に活用できる「キャリア・プラン作成補助シート」がある。【マイジョブ・カード

2.○:学生、在職者、求職者など幅広い方の求職活動やキャリア形成にジョブ・カードが役立つ。【マイジョブ・カード

3.○:例えば興味診断では、ホランドのRIASECに基づく6つのタイプを確認できる。【マイジョブ・カード

4.×:ジョブ・カードは、「生涯を通じたキャリア・プランニング」に役立つツールであり、在職者にも役立つ。

今後のキャリアプランをイメージしたり、実務上で得た職業能力を「見える化」しそれをアピールすることができる。【マイジョブ・カード

問38.相談場面の設定

正答:1

1.○:インテーク面談は、初回面談や受理面談とも呼ばれる。ラポールを作ることが大切である。

2.×:これは、インフォームド・コンセントである。リファーは、自分が対応することは不適切であると判断した場合に、他の専門家に紹介をすることである。

3.×:クライエントの主訴や問題点を掴むことなく、検査を行うことは適切ではない。インテーク面談では、カウンセリング関係を樹立することが大切である。

4.×:クライエントの声に耳を傾けることに集中する。

問39.自己理解の支援

正答:3

1.×:6つの興味領域(現実的、研究的、芸術的、社会的、企業的、慣習的)と5つの傾向尺度(自己統制、男性-女性、地位志向、稀有反応、黙従反応)を測定するのは、VPI職業興味検査である。【労働政策研究・研修機構

なお、職業レディネス・テストは、ホランド理論に基づく6つの興味領域に対する興味の程度と自信度がプロフィールで表示されるが、職業に関する知識が少ない中学生や高校生に活用できる。【労働政策研究・研修機構

2.×:これはキャリア・インサイト(統合版)の内容である。キャリア・インサイトには、18歳から34歳程度の若年者向けのECコースと35歳から60歳代程度の、職業経験のある方向けのMCコースがある。【労働政策研究・研修機構

なお、キャリアシミュレーションプログラムは、就業経験のない(あるいは浅い)大学生等や若年者向けに開発された、就職後の職業生活のイメージ(就業イメージ)を伝えるためのグループワーク型の教材である。【労働政策研究・研修機構

3.○:9つの適性能には、知的能力、言語能力、数理能力、書記的知覚、空間判断力、形態知覚、運動共応、指先の器用さ、手腕の器用さがある。【労働政策研究・研修機構

4.×:これはVRTカードの内容である。【労働政策研究・研修機構

OHBYカードは、職業カードソート技法を行うために開発されたカード式職業情報ツールで、「職業ハンドブックOHBY」の内容を、48枚の必要最小限のカードにまとめたものである。【労働政策研究・研修機構

問40.自己理解の支援

正答:1

1.○:職業的適合性は、人と職業のふさわしさを規定する条件として、スーパーが提唱した。【木村先生⑤P73、⑥P132】【参考サイト:日本職業協会

2.×:高業績者の行動特性は、コンピテンシーの内容である。【Wikipedia

3.×:雇用されうる能力は、エンプロイアビリティの内容である。【木村先生⑤P75、⑥P133】

4.×:過度に一生懸命に強迫的働く傾向は、ワーカホリズムと言われる。

ワーク・エンゲイジメントは、「仕事に誇りややりがいを感じている」(熱意)、「仕事に熱心に取り組んでいる」(没頭)、「仕事から活力を得ていきいきとしている」(活力)の3つが揃った状態と定義される。【木村先生⑤記載なし、⑥P227】

これは令和元年版労働経済の分析P175で紹介された仕事への取組みに関する捉え方である。

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