キャリアコンサルタント試験(学科対策)教材ガイド

第1回から第5回までの「キャリアコンサルタント試験(学科)」の内容を振り返ると、学科試験対策は養成講座テキストだけではとても心もとないというのが率直な感想です。

難関の第4回を合格された方の中には「養成講座テキスト+当サイトの楽習ノート+過去問演習(過去問解説)」中心の学習で見事に合格!という方もいらっしゃるのですが、多くの合格者が試験後の感想として、テキスト以外の参考書や問題集での学習の必要性を伝えてくださっています。

また、実務経験の受験資格により受験される場合には、学科試験対策は完全に独学の態勢で臨むことなります。このページでは、参考書、問題集の特徴などをお伝えします。

キャリアコンサルタント試験の問題の出典【第5回学科試験より】

まず、学科試験はどんな書籍や資料から出題されているのか?最新の第5回試験の出典を見てみましょう(管理人調べ)。

出典の種類 選択肢数
キャリアコンサルティング理論と実際4訂版(木村周著) 23
新版キャリアの心理学(渡辺三枝子著) 12
働くひとの心理学(岡田昌毅著) 8
職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査(労働政策研究・研修機構) 15
カウンセリングの技法(國分康孝著) 4
キャリアコンサルタント倫理綱領 8
調査・報告書・官公庁WEBサイト等 78
その他民間等のサイト 19
判明した選択肢総数(全200選択肢中) 167/200

ご覧のように出題の出典は多岐に及びます。

出題が多いのは、木村周先生の「キャリアコンサルティング理論と実際4訂版」。2級技能士試験においても、出題の多い定番の参考書で、国家試験のバイブルと言って良いでしょう。第1回~第5回まで毎回、出題されています。また、能力開発基本調査や、労働経済の分析といった官公庁資料や労働関連法規の出題も目立ちます。

それでは書籍、教材ごとにその特徴を紹介します。

キャリアコンサルティング理論と実際4訂版(木村周著)

【参考書】教科書に該当する位置づけです。内容は広範に及んでいますが、一度で理解することは難しく、ざっと一読して全体像を掴み、二読めにじっくり精読し、使用している養成講座テキストに記述の無い内容や、過去問に出題された箇所を確認すると良いでしょう。解いてから読む、も良いでしょう。

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もはや試験対策上、外すことができない、必携の一冊です。

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職業相談場面におけるキャリア理論及び カウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査(労働政策研究・研修機構)

キャリア理論とカウンセリング理論の基礎が概ね網羅されており、比較的読みやすくまとめられている良質なPDF資料です。発行している団体名の略称から、私は「JIL(ジル)」資料と呼んでいます。ちなみに、PDFダウンロードは無料です。

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PDFダウンロードはこちら

同機構では書籍版を有料で販売しており、内容はPDF版とほぼ同様ですが、相違点のご確認はこちらのページへ。

キャリアカウンセリング(宮城まり子)

【参考書】本書は、カウンセリング理論の入門書にあたります。養成講座テキストのまとめとして、理論の繋がりや位置づけなどを再確認するための頭の整理に役立つ書籍です。また、非常に読みやすいのが特徴で、基礎固めや最初に読む一冊です。

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一読してみると養成講座テキストの理解が深まるでしょう。また完全独学の方には最初の入門書としてオススメです。

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新版キャリアの心理学(渡辺三枝子著)

【参考書】カウンセリングの諸理論を、理論家ごとに、その背景なども含めた詳しい解説により、理解を深めるための書籍です。

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上で紹介した、JIL(ジル)資料や宮城先生のキャリアカウンセリングを読んでいれば、マストではありませんが、キャリア理論を立体的に、重層的に理解していることは無駄にはならないでしょう。

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働くひとの心理学(岡田昌毅著)

【参考書】木村、宮城、渡辺先生の書籍には無い記述がある点で参考になる書籍です。働くひとのモチベーションや成長に焦点を当てているため、特に動機づけ理論や生涯発達の理論が詳しい良書です。

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養成講座テキストで、上記の内容がある程度網羅されていれば、必携とまでは言えませんが、第Ⅰ部の各理論家のまとめは知識の整理に役立ちます。万全を期したい方にはオススメです。

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カウンセリングの技法(國分康孝著)

【参考書】カウンセリングの大家、國分先生の1979年刊行の読み応えある名著。本書からの出題は第4回(2問)、第5回(1問)ですが、その独特で堅苦しくなく、わかりやすい表現や明快な技法はカウンセラー必読の書と言えます。

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試験対策を超えて、読後満足感あるカウンセリングの基本書です。

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キャリアの青本Ⅱ(1級技能士の会著)

【参考書・資料集】A4判で2冊セット。出題範囲を最も広く網羅し、出題カバー率はナンバーワン。官公庁等の資料も掲載され、その情報量は秀逸ですが、テキストというより「出典資料集」。索引が無く、目次も大雑把なため検索性が低いのが残念な書籍です。

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網羅性は評価していますが、万全を期したい人向けで、価格も高く、惜しい一冊です。

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みんなが欲しかった! 社労士の教科書 2018年度

【参考書】よくご相談を受ける、労働関係、社会保障関連などの知識のインプット(参照)用の参考書。関連条文を網羅しており、試験の出題カバー率は太鼓判。ただし、社労士ほどの知識の広さ、深さは求められませんので、出題法令を軸に学習しましょう。個人的には好きなテキストです。が、学習は取捨選択してください。

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深入り厳禁。出題法令中心で攻めましょう。

うかる! 社労士 入門ゼミ 2018年度版

【参考書】上記の「社労士の教科書」よりも、コンパクトに労働関連・社会保障関連法規を学べる書籍。マンガで導入している点や見やすいレイアウトでとっつきやすさは◎。過去問の出典条文の確認をきっかけに、周辺情報を整理して、理解するのが良いでしょう。

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この分野は当サイトの一問一答も是非どうぞ♪

キャリアコンサルティング技能検定~学科試験科目及び範囲別 精選問題解説

【問題集】協議会発行の2級技能士の過去問題集(四肢択一)。問題の直後に解答解説があり、学習がしやすく、出典もページ数まで表示されているので、知識の穴を埋めていく学習に最適です。

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解説も詳しく参考書代わりになります。国家試験対策の問題集では、最もおすすめしています。

キャリア・コンサルティング協議会から購入できます。また、下記の対応アプリもあります。

キャリアコンサルティング技能検定~学科試験科目及び範囲別 精選問題解説(アプリ版)

上記の問題集の「精選問題と平成24.25年分」の合計200問の四肢択一問題のアプリです。収載されている問題は同様。学習するシチュエーションに応じて選択しましょう。両方活用している方もいます。

おすすめ指数は

まずは無料問題で使用感をお試しください。

Appstore lrg 43327cbc81fd84dc4f570d0ab37cc41475cfb8854fe4ff56945e2b8cf5b45bee

別冊キャリアの赤本(1級キャリアコンサルティング技能士の会著)

【問題集】「青本」の姉妹書で、問題形式は一問一答形式。本試験は四肢択一形式のため、本試験とは異なるものの、細切れ時間でサクサク問題を解き知識を確認、弱点を補強するのに適しています。個人的に好きな問題集です。

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※2017年7月末に改訂版(第二版)刊行しました。

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2級キャリアコンサルティング技能検定学科問題集【第4版】(LEC著)

【問題集】2017年9月に第4版がリリースされた2級技能士対策問題集。キャリコン対策でも使えます。四肢択一形式×100題で、出題内容もバランスが取れています

おすすめ指数は、

第3版までの使いづらさは改善、問題/解答見開きのページ構成になり使い易さは向上。資料系問題も更新されています。必携とまではいえませんが、知識の確認に有用な問題集です。

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キャリアコンサルタント学科試験予想問題集(LEC著)

【問題集】予想問題集。全100問(400選択肢)。問題の形式は四肢択一形式で良いですが、過去の出題を本当に研究しているかは微妙な内容です。また、資料系の問題が少ないと感じます。上の技能士問題集の問題の方がおすすめです。

オススメ度は、

解説は、1ページめくった次ページに記載されています。どうせなら見開きの左ページに問題、右ページに解答解説の方が良かったです。

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「経験代謝」によるキャリアカウンセリング(立野了嗣著)

【参考書】ロープレ対策のカウンセリング理論書。JCDA創始者の一人であり、前理事長の立野先生の著書。市販書籍で唯一と言える、経験代謝の解説書であり、ケーススタディも多く、JCDA受験者は読んでおきたい一冊です。

オススメ度は、

養成講座で学ぶため、必読とまでは言いませんが、経験代謝の理論の思考訓練ができる良書です。合格後にも読みたい一冊。

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参考書・問題集は厳選しましょう!

出題傾向がまだ安定していないこともあり、いずれの参考書や問題集も「帯に短し、襷に長し」感があります。また、教材の好みは、人それぞれですから、上記ガイドはあくまで管理人の個人的な意見として参考にしてください。

ちなみに、私ならば、という選択はこちらです。

①「養成講座テキスト」+「楽習ノート」で知識を確認し、なるべく早めに終わらせます。②そして、「ジル資料」と「キャリアコンサルティング理論と実際4訂版」をじっくり読み、③「協議会の四肢択一型問題集(オレンジ)」と「国家試験過去問2~3回転」を解くことを基本メニューとしたいです。並行して厚労省等の資料読解を進めます。1日2~3時間で約2か月は必要かもしれません。

ただ、皆様の時間は有限です。

あれもこれも中途半端にやるよりも、これらの副読本から厳選した素材を徹底的にやりこみマスターすることが大切です。未消化のものを増やしてはいけません。

参考になりましたら幸いです。

応援していますので、共に頑張っていきましょう。

(平成29年10月改訂)