第19回受験のみなさんは何回分の過去問を解いたのか?

7月3日の第20回キャリアコンサルタント試験まで、あと99日となりました(3月26日現在)。まだスタートしていない方も、そろそろ本格始動の時期がやってきました。

みん合では、過去問を通じた知識の習得、確認をおすすめしていますが、果たして何回分くらい過去問をやっておけばよいのか?

第19回を受験したみなさんからのアンケート結果から、試験対策のために実施した、過去問の回数や、回数に応じた自己採点による合格率を分析します。

Q.学科試験の過去問題は何回分を学習しましたか。

過去問は大事というものの、受験したみなさんが何回分やっているのかは気になりますよね。回答総数616件のご協力をいただきました。

ありがとうございました。まずは全体の傾向からみてみましょう。

98.5%の方が過去問を使用した学習をしています。

そして、最も多いのが「4回~9回分くらい」ということですが、前回対策と比較しますと、「これまでのすべて」の過去問を実施している人の割合が、7.7ポイント低下していたり、「10回~17回分くらい」も若干ですが低下しているのが気になりました。

実はご質問やご相談の中でも、今回の試験対策ではとても気になっていた点です。

考えられる理由としては、第17回試験が大変難しい内容で、合格率も大きく低下したために、第18回試験対策は、より念入りに行なった受験生が特に多かったという点が考えられます。また、第17回で悔しい思いをした方もいたことでしょう。

第17回の後の第18回試験対策では、ご質問やご相談対応などでも、かなりやりこんでいる印象の受験生が目立ちました。

例えば、「過去問はこれまでのすべてをやったのですが、他に何をすべきでしょうか。」といったご相談を寄せてくださった方たちです。

これまでにも、難回の後は対策は、より念入りに対策をする傾向があり、そして逆に、易しい回の後はやや対策が緩くなる、という傾向はありました。

これまでにも、合格率が交互にアップダウンすることがありますが、そのような要因もあると感じています。

ココだけのお話ですが。

本当にココだけのお話なのですが、「3回分では足りませんか?」といったお声も聞こえてきて、先輩たちはもっとやっているけど、大丈夫かな、と思わせる心配な受験生がいつになく、目立った回でした。

私も時折、心が、ヒリヒリとドキドキとしました(汗)

また、これは例年の特徴なのですが、3月の試験対策は年末年始を挟むせいか、皆様、公私ともに忙しく、試験対策の学習が十分では無い受験生が目立つ傾向があります。

と、ココだけのお話はこの辺にして、続いては、アンケートでの自己採点結果(合格率)と過去問の実施回数の関係に、何か、有意な特徴があったのかどうかを見ていきましょう。

10回分以上では、合格率90%を超えます。

過去問の回数と合格率(自己採点)の関係は次のようになりました。

過去問の回数 人数 合格者数 合格率
これまでのすべて(18回分) 98 92 94%
10回~17回分くらい 90 81 90%
4回~9回分くらい 230 181 79%
1回~3回分くらい 189 148 78%
過去問は特にやっていない。 9 6 67%
合計 616 508 83%

ご覧のように、概ね、回数比例的に合格率が上昇する関係が見いだせます。

先日公開した自己採点結果のアンケートでの平均合格率(84.3%)を上回っているのは、「これまでのすべて」、「10回~17回分くらい」のゾーンの方であり、10回分以上を実施していると合格率は90%を超えていることがわかりました。

100%ではないので、絶対とは言えませんが、「4回~9回分くらい」や「1回~3回分くらい」と比べると明らかに合格率は有意に上昇しています。

「これまでのすべて」の方(94%)と「1回分~3回分」の方(78%)を比べると、16ポイントもの差がついています。

過去問演習による努力は、全く無駄にならない、と言えるのではないでしょうか。

もちろん、むやみに多くの回をやれば良い、ということではなく、どこまで自分の知識としているかが大切です。

解いた問題は確実に自分の知識にしていく、問題を通じて知識をインプット/アウトプットしていく、参考書や資料の該当箇所を確認していく、地道なステップも必要となるでしょう。

ご質問のやり取りなどをしていますと、暗記よりも理解を重視する方の合格率は特に高いと感じています。腑に落ちることを大切にしましょう。

Q.2級キャリアコンサルティング技能検定(学科試験)の過去問題は何回分を学習しましたか。

続いては、2級キャリアコンサルティング技能検定の過去問の活用に関するアンケート結果です。

2020年度より、2級キャリアコンサルティング技能検定は、国家試験キャリアコンサルタント試験と、全く同じ出題範囲表に基づいて学科試験が作成されるようになりました。

それ以前からも似た内容の出題が多く、相互に同じような問題が出題される特徴があったのですが、2020年度からはその傾向が一層強まり、出題内容(出題範囲ごとの出題割合)と出題順序が非常によく似ています。

なお、直近3回分の問題は、キャリアコンサルティング協議会よりダウンロードすることができます。

キャリアコンサルティング協議会(過去問題)

国家試験の第15回第16回第17回、第18回、第19回と、2級技能検定の第25回第26回、27回は同一の出題範囲により出題されています。

特に新傾向を体感するためにも、これらの8回は是非やるべきのマストな8回分と言えるでしょう。両試験が大変似た内容であることも体感できますし、最近の時事問題対策にも役立ちます。

みん合では以前より2級技能検定の過去問に注目し、みん合☆プラス会員向けに第18回から最新27回までの過去問解説提供していますが、第19回試験を受験したみなさんが、どのくらい2級技能検定を活用しているのかについても、アンケートで実態を調査しています。

では、結果を見てみましょう。

半数超の方が2級技能検定を活用。

回答総数577件のうち、2級技能検定の過去問題を1回分以上を活用した人は、半数を少し超える51.3%

そして、気になる合格率(自己採点)は下記になります。

過去問の回数 人数 合格者数 合格率
3回分以上 169 153 91%
2回分 70 61 87%
1回分 57 47 82%

アンケート回答者全体での合格率が84.3%ですから、2回分、3回分以上を実施している方の合格率は、それよりも高く、有意性を示しているといっても良いでしょう。

こちらも回数比例的な上昇傾向を表しています。

また、以前からも感じられることとして、2級技能検定では、国家試験よりも、先行して時事的な問題や最新の資料が出題される傾向があります。2級学科試験の直近3回分はその点でも、国家試験対策にもおすすめといえるでしょう。

やらなきゃ、損々、と思います。

2級の直近3回分は、もはや国家試験対策にマストであるということは、私は確信に近い思いを持っています。

では、何回分やれば良いのか?

国家試験は10回分以上、2級技能検定は直近3回分以上はやっておいた方が良いですが、前述のように、解きっぱなしにならないように気をつけましょう。

これで全13回分650問以上2,600選択肢上の内容を確認することが出来ます。これまでの出題のバリエーションは、概ねカバーすることができるでしょう。

とはいえ、いきなり13回分も!といっても気が遠くなってしまうでしょう。

まずは直近3回、6回、10回と徐々に遡っていくようにしましょう。その際には、後ほどお伝えする「ヨコ解き」で攻略していきますと、効率よく学習することができます。

そして、最終的には、13回分以上を、目標にしてみてはいかがでしょうか。合格の可能性は大きく高まるでしょう。

どの過去問から始めるか?

直近の国家試験の第19回や18回が良いでしょう。第17回は難易度が高いですから、その難しさに心折れないようしましょう。15回や16回も標準的な内容です。

まずは一回分を通しで解いてみて、出題内容、レベル感、出題順序や問題の形式や問われ方のパターンを確認していきましょう。

適切なのか、不適切なのか、適切なものがいくつあるかといった、この試験での問われ方を確認しましょう。

現時点では得られた得点が何点であっても、一切、気にしないでください。

そして、過去問解説を活用して、その出題の意図や、過去の出題実績、出典となった参考書や資料の内容や種類を確認してみてください。

過去問解説のページ

養成講座で学んだ内容や、支援の基本姿勢から、スムーズに解ける問題も相当数あるはずです。25問から30問前後正解できたという方は、試験までの間に、合格ラインである35問との差をどのように埋めて、35問を超えることができるかどうかが試験対策そのものになってきます。

そして、過去問を基点とした学習方法の柱として、みん合では、ヨコ解きという方法を提案しています。

ヨコ解きのススメ

過去問を基点とした学習では、みん合では出題範囲ごとに問題を解き、傾向を掴み、知識をインプット/アウトプットする、「ヨコ解き」という方法をおすすめしています。

それらの学習方法については、詳しくは以下のページをご覧ください。なお、スタートページは、3月27日に最新情報を踏まえ、一部改訂しました。

スタートページ(はじめの一歩〜マインドセット編/学習方法編)

過去問の解き方、私の場合(タテヨコくんのススメ)

学習方法や攻略パターンは人それぞれ合ったものがあります。

みん合で提案している学習方法やツールは、あくまでも選択肢の一つとして、是非、良いところ取りをしながら活用をしてみてください。学びやすく、達成感も実感することができる、あなたの勝ちパターンを見つけていきましょう。

ご質問やご相談がありましたら、ご遠慮無くお問合せください。

最後になりましたが、アンケートにご協力を頂いたみなさん、本当にありがとうございました。

みなさんから頂いたご意見につきましては、次回のアンケート公開記事にてお伝えいたします。

次回合格を目指すみなさんは、是非、当サイトで情報収集をしながら、あと99日、一緒に頑張っていきましょう。

試験対策にご活用ください。

第20回試験合格を目指す皆様へのご案内です。

登録試験機関での公開が終了している過去の国家試験の過去問解説や、2級や1級の技能検定の過去問解説などは、みん合☆プラス会員へ限定公開をしています。

次回合格に向けて、試験対策学習にみん合☆プラスをプラスしてみてはいかがでしょうか。

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会員登録と教材発送は土日祝日、休まずに行っています。また、過去の過去問題をお持ちではない方は、お気軽にお問い合わせください。

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合格目指して、一緒に頑張っていきましょう。

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