第25回問36~問40の解き方

第25回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問36.キャリアシートの作成指導及び活用の技能

【A】ジョブ・カードに関する基本的な内容が問われています。

正答:3

1.○:容易にするは少し気になるが、職業人生設計に役立つ。

2.○:ジョブ・カード作成のメリットとして適切である。

3.×:「必ず」に注意する。

必要に応じてキャリアコンサルティングを受ければよく、マストではない。【マイジョブ・カード

4.○:ジョブ・カードを作成することで、自分の強み・弱みや能力に気づける。【マイジョブ・カード

問37.相談過程全体の進行の管理に関する技能

【A】キャリアコンサルタントの守秘義務は頻出です。倫理綱領のみならず、法律にも明記されています。

正答:4

1.○:木村先生の著書において、キャリアカウンセリングの特徴の要点としてあげている。【木村先生P108】問題行動の除去や治療ではない点がポイントである。

2.○:相談者のキャリア・プランをもとにした中長期的な目標や展望の設定と、それを踏まえた短期的な目標の設定を支援する。【出題範囲表P5:PDF

3.○:木村先生の著書に、キャリア形成の流れとキャリアコンサルティングの図表があり、その①から⑥を表している。【木村先生P367】

4.×:企業内での相談においても、キャリアコンサルタントには守秘義務が当然にある。【職業能力開発促進法第三十条の二十七

問38.相談過程全体の進行の管理に関する技能

【A】時折出題される、相談過程に関連する、カタカナ用語の意味に関する出題です。本問の内容のほか、インテーク面談やコーディネーション、コラボレーションなどが出題されていますが、これらの用語の一覧は、拙著にまとめていますので、お手元にある方はご覧ください。(テキスト&問題集第3版P226)

正答:2

1.×:これは、リファー(紹介)の内容である。

2.○:コンサルテーションの意味として適切である。コンサルテーションは「照会」とも言われる。

3.×:1と同様にリファー(紹介)の内容である。リファーは他の専門領域や経験を持った、キャリアコンサルタントに対して行うこともある。

4.×:これは、スーパービジョンの内容である。

問39.相談場面の設定

【A】表現に気をつけて正誤判定をしましょう。自ずと正答が見えてきます。

正答:3

1.×:「曖昧で長期的な計画」は適切ではない。

相談者のキャリア・プランをもとにした中長期的な目標や展望の設定と、それを踏まえた短期的な目標の設定を支援する。【出題範囲表(P5):PDF

2.×:「すればよく」の表現には注意。

相談者が発する言語的な情報とともに、態度や視線といった非言語的な情報に注意する。

3.○:アイビイのマイクロ技法の階層表における、かかわり行動である。【木村先生P371】

4.×:「必ず」の表現には注意。

これまでも試験でも度々出題されているが、行動契約書(同意書)は、必要に応じて取り交わす。【木村先生P382】

問40.自己理解の支援

【B】本問の適切・不適切のポイントは、[進路指導・職業指導用]なのか、[事業所用]の点にありました。[事業所用]は第19回問40で出題されています。

私たちも試験当日に気づけず、解答速報の際にはご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。

正答:3

1.×:アセスメントの結果は、その職業に対する職業的成功を確約するものではない。

2.×:検査を過信してはいけない。望ましい職業的進路については、個人の体力、性格、価値観、欲求などを測定する他の検査結果を考慮する必要がある。

3.○:この適性検査は、[進路指導・職業指導用]であるため、特定の技術・技能の習得を目的とする大学等の教育機関を修了する者が、その専攻に関連する職業に就業する場合には、必ずしも必要ではない。

4.×:事業所等における採用選考や人事配置など、雇用管理の目的のために有効に活用できるのは、[進路指導・職業指導用]ではなく、[事業所用]である。【参考サイト:雇用問題研究会

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