【技能検定】第23回問31~問35の解き方

第23回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

選択肢の正誤と解説、参考文献をお伝えします。試験対策にお役立てください。

問31.相談者の類型的・個人的特性に関する理解

 発達障害に関する問題です。選択肢4が言い過ぎな表現であるため選択しやすかったものの、判断の難しい選択肢も多く「捨て問題」の位置づけでもやむを得ないでしょう。

1.○:発達障害はその特性をよく理解し、その人にあったやり方で生活や学校や職場での過ごし方を工夫することが出来れば、持っている本来の力がしっかり生かされるようになる。【みんなのメンタルヘルス

2.○:自閉症スペクトラム障害の特徴として適切である。それらにより、相互的な対人関係の障害、コミュニケーションの障害が生じることがある。

3.○:職務遂行上の特性を把握、評価するための標準的なツールは確立されていない。

4.×:常に当事者の意向を重視するのではなく、本人と企業で、どんな配慮ができるかを相談し、検討、合意したうえで実施する。

問32.カウンセリング・スキル

 ロジャーズの来談者中心療法に関する出題です。両試験で頻出ですので、しっかりと確認しておきましょう。

1.○:受容、共感、一致はロジャーズの来談者中心療法における基本的態度である。【木村先生P43】

2.○:受容的態度は、クライエントに対して無条件の肯定的関心(配慮)を持つことである。【木村先生P43】

3.×:共感的理解は、クライエントの内的世界を共感的に理解し、それを相手に伝えることだが、「カウンセラー自身の体験をもとに」が不適切である。【木村先生P43】

4.○:カウンセラーはクライエントとの関係において、心理的に安定しており、ありのままの自分を受容していることを自己一致(純粋性)という。【木村先生P43】

問33.キャリアシートの作成指導・活用スキル

 ジョブ・カードに関する情報は、ジョブ・カード制度総合サイトに集約されています。試験までにサイトを一覧しておきましょう。なお、教育訓練給付金について、2019年10月より特定一般教育訓練給付金が新たに加わりましたが、早速出題されていました。今後は要注意です。

1.×:ジョブ・カードは「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールであり、個人のキャリアアップや、多様な人材の円滑な就職等を促進するため、求職活動、職業能力開発などの各場面において活用するものである。【ジョブ・カード制度総合サイト

2.○:特定一般教育訓練給付金、専門実践教育訓練給付金は、ジョブ・カードを活用した訓練前キャリアコンサルティングが義務付けられている。【ハローワークインターネットサービス

3.×:応募書類としてジョブ・カードを活用できる。【ジョブ・カード制度総合サイト

4.×:ジョブ・カードは企業における人材育成等に活用することができる。【ジョブ・カード制度総合サイト

問34.グループアプローチ・スキル

 出典が不明で、一部の選択肢はその意図が読み取りづらく判断が難しいものの、不適切な選択肢を導くのはそれほど難しくはない問題でした。

1.○:「現実場面に一般化」という表現が難しいが、家族関係、人間関係の問題をグループの中で再現することにより解決法を試行錯誤し、学ぶことで現実場面での適応能力が高まると解釈している。これはグループアプローチで得られる効果である。

2.○:個人の心理的成長、教育、心理的治療などがあげられる。【参考サイト:臨床心理学用語辞典

3.×:役割には違いがある。例えば、セラピストは治療や施術をする人、トレーナーは訓練をする人という意味合いが含まれる。

4.○:観察効果とは、他のメンバーの言動を見聞きすることで自らを振り返ることであり、グループアプローチで得られる効果である。

問35.グループアプローチ・スキル

 出典は不明ですが、選択肢4があり得ない内容だったので助かりました。選択肢1から3も違和感のない内容でした。

1.○:メンバーからも情報を収集、共有することが出来る。

2.○:類似の問題を有するため、相互の共感を共有することで安心感が得られる。

3.○:双方向の関心の交流によって、自らを肯定的に捉え直すことができる。

4.×:グループカウンセリングでは、メンバーが心的外傷を受けることがないようにしなければならない。リーダー等が必要に応じて介入することは木村先生の著書でも触れている。【木村先生P317】

参考文献・資料

みんなのメンタルヘルス

キャリアコンサルティング理論と実際5訂版木村周著(雇用問題調査会2018年)

ジョブ・カード制度総合サイト

ハローワークインターネットサービス

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