②キャリアコンサルティングの役割の理解【一問一答】

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キャリアコンサルタントの役割は、毎回出題されています。次のキャリアコンサルタントの活動(倫理綱領)とあわせ、支援の基本姿勢を身に付けていれば、正解を導くことは決して難しくありません。迷った時も、養成講座などで学んだ姿勢で検討しましょう。

 キャリアコンサルタント倫理綱領

(全10問)

Q1.キャリアコンサルティングにおいては、傾聴に努めることが大切であり、キャリアに関する情報提供や職業生活設計、能力開発に関する助言などの支援は行うべきではない。

A1.×:傾聴に努めるだけでなく、情報提供や職業生活設計、能力開発に関する助言や指導などの支援を行う事も大切である。

Q2.キャリアコンサルタントの役割は、自らが直接、相談者の問題点の解決を行うことにある。

A2.×:相談者が、自分で自分の問題を解決するための支援を行うことが役割である。

Q3.キャリアコンサルタントは業務独占資格である国家資格保有者として、高い倫理観を持って活動することが求められる。

A3.×:キャリアコンサルタントは業務独占資格ではなく、名称独占資格である。

Q4.相談者の問題が、相談者を取り巻く環境の問題を含む場合には、相談者自身で環境に働きかけをすべきであり、キャリアコンサルタントが行うべきではない。

A4.×:相談者を取り巻く環境への働きかけをキャリアコンサルタントが行う場合もある。

Q5.相談者に職業訓練や職場体験(インターンシップ)などの啓発的体験の情報を提供することは、キャリアコンサルタントの活動範囲外である。

A5.×:こうした啓発的体験の支援を行うことは、キャリアコンサルタントの重要な役割である。

Q6.キャリアコンサルティングにおいて、相談者が法律問題に悩んでいたため、直ちに一切の支援を中止した。

A6.×:一切の支援を中止するのではなく、相談者の承諾を得たうえで法律の専門家にリファー(紹介)し、その後の経過を確認すべきである。

Q7.キャリアコンサルタントは、相談者が来ることを待つことが望ましく、組織や社会に対して、積極的にキャリア形成の必要性などを発信する必要はない。

A7.×:個人の主体的なキャリア形成の重要性を広く社会に普及啓蒙することも大切である。

Q8.カウンセリングの目的は問題行動の除去や治療に重点を置くのではなく、個人のより良い適応と成長、個人の発達を援助することに重点を置く。

A8.○:指示的ではなく、支持的に、個人のより良い適応と成長、個人の発達を援助することに重点を置く。

Q9.キャリアコンサルティングの役割は、カウンセリングだけではなく、コンサルテーション、関係者の協力、教育の機能も重視すべきである。

A9.○:カウンセリングのみでなく、コンサルテーション(Consultation)、関係者の協力(Coordination)、教育(Education)の機能を重視する。

Q10.オンラインによるキャリアコンサルティングは、守秘義務の観点から行うべきではない。

A10.×:近年、普及が進んでおり、守秘義務の遵守やプライバシーの保護には十分留意したうえで、オンラインのキャリアコンサルティングのメリットを有効に活用する。

(全10問)