人事考課と能力開発・キャリア開発

Check Sheet ONOFF




人事考課の意義・役割

人事考課の目的 ⇒①人事情報の収集 ②教育訓練情報の収集 ③賃金情報の収集

人事考課制度

人事考課基準

職務基準 職務の構成要素に対する期待・要求される仕事の内容・レベル。
職能要件 必要な能力の内容、レベルの具体的条件。
職務分析 仕事の内容、職務遂行過程で要求される能力や負荷を明確にする取り組み。
職務明細書 職務分析で明確になった能力を文書化したもの。

人事考課要素

種類 内容・キーワード等 時期
 成績考課 目標達成度 ①課業別遂行度 ②仕事の質および量 一定期間
 情意考課 職務遂行にあたっての態度 一定期間
 能力考課 能力保有度 一定時点

 人事考課制度の運用

人事考課運用上の原則

人事考課制度の円滑な実施には、次の5つの原則を遵守する必要がある。

原則 内容、キーワード等
考課基準の明確化 基準を明確にし、全社的に理解される
考課基準の遵守 定めた一定期間より過去の行動などを対象としない。
考課者の複数 2人以上の考課者により、個人的主観による誤差を少なくする。
第一次考課の尊重 第一次考課者が、被考課者を最もよく知りうる。
考課場面の厳守 職務遂行とは関係ない私的な言動などは効果の対象にしない。

考課誤差の要因と予防

・考課上の誤差の種類

種類 内容、キーワード
ハロー効果 極めて優れている特性があると、他の特性も同様の考課をする傾向。
寛大化傾向 甘い考課をする傾向。
中心化傾向 考課結果が中央値、「普通」に集中してしまう傾向。
論理的誤差 考課要素間に勝手な関連性をつけて考課してしまうこと。
近接誤差 評価時点の近接時点のものをより強く評価してしまうこと。

このような考課誤差が発生しないよう、考課の前には考課者訓練を実施する必要がある。