【第25回対策】問31~問40の解説

第25回対策「みん合☆総仕上げ模試」正答と解説

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問31.中高年齢期を展望するライフステージ及び発達課題の知識

正答:1

1.○:おおよそ25年続く、4つの発達期を経て生涯発達が進むと考えた。【岡田先生P78】

2.×:これら4つの個性化の主要課題は、「人生半ばの過渡期」のものである。【岡田先生P78】

3.×:エリクソンの発達段階は8段階である。【岡田先生P80】

4.×:アイデンティティ(自我同一性)を形成するのは「青年期」である。【岡田先生P80】

問32.人生の転機の知識

正答:2

1.○:ニコルソンのトランジション・サイクルの内容として適切である。

2.×:これらに加え、期待していた出来事が起こらなかったときの3つである。【渡辺先生P184】

3.○:ブリッジスは転機の始まりを、何かが終わるときとしている。【渡辺先生P194】

4.○:金井壽宏は、キャリア・デザインがないとドリフトを楽しむことができず、ただ流されてしまうため、デザインが大切であるとした。【岡田先生P68】

キャリア・デザイン:人生や仕事生活の節目には、自らのキャリアの過去を内省し、将来を展望する。

キャリア・ドリフト:ドリフトは漂流の意。偶然やってきた機会も楽しみながら生かす。

問33.個人の多様な特性の知識

正答:2

1.×:① 65歳までの定年引き上げ ②定年制の廃止 ③65歳までの継続雇用制度(再雇用制度・勤務延長制度)の導入のいずれかの措置を講じなければならない(法的義務)。【厚生労働省

2.○:高年齢者就業確保措置には、定年年齢の引き上げ、継続雇用制度、定年制の廃止のほか、業務委託契約の締結や社会貢献事業への従事などがあが、努力義務である。【厚生労働省

3.×:中小企業、大企業ともに99.9%である。【令和4年高年齢者雇用状況等報告P2:PDF

4.×:全体では27.9%で、中小企業では28.5%、大企業では20.4%である。【令和4年高年齢者雇用状況等報告P2:PDF

問34.個人の多様な特性の知識

正答:1

1.×:精神・発達障害者しごとサポーターではなく、職場適応援助者(ジョブコーチ)支援事業の内容である。【厚生労働省

精神・発達障害者しごとサポーターは、精神・発達障害についての正しい知識と理解を持って、職場において精神・発達障害者を温かく見守り、支援する応援者であり、2時間程度の養成講座を受講する。【厚生労働省

2.○:地域障害者職業センターは各都道府県に設置されている。また、障害者雇用率制度、障害者雇用納付金制度などの雇用対策上の知的障害者・重度知的障害者の判定を行っている。

3.○:なお、障害者雇用促進法に定める障害者に該当する方が対象で、障害の原因や障害の種類は問わない。【厚生労働省:PDF

4.○:令和5年4月施行の障害者雇用促進法の改正により、雇用の質の向上のための事業主の責務が明確化された。【厚生労働省

問35.カウンセリングの技能

正答:4

1.×:これは、べき思考である。【ジルP129】

過度の一般化は、ごく少ないデータから、全てがそうであると一般化しすぎる思考である。

2.×:これは、自責思考である。【ジルP129】なお、自責思考は自己関連づけとも呼ばれる。

3.×:これは、破局化思考である。【ジルP129】

4.○:白か黒か、○か✕か、0か100かの極端な思考は、全か無か思考である。

同種の問題は、第19回問9で出題されており、本問でその内容はカバーしている。

問36.カウンセリングの技能

正答:3

1.○:自己概念と経験が不一致を起こしている状態を不適応状態と捉えている。【木村先生⑤P43、⑥P116】

2.○:受容的態度の内容として適切である。【木村先生⑤P43、⑥P116】

3.×:カウンセラー自身の経験の枠組みは不要であり、不適切である。【木村先生⑤P43、⑥P116】

4.○:自己一致の内容として適切である。【木村先生⑤P43、⑥P116】

問37.グループアプローチの技能

正答:4

1.×:シュルツではなく、ロジャーズである。【木村先生⑤記載なし、⑥P409】

シュルツは行動療法の自律訓練法を創始した。自律訓練法は、自己暗示の練習によって段階的に全身の緊張を解いていく訓練法である。

2.×:この内容はサイコドラマではなく、レヴィンが提唱したTグループである。【木村先生⑤記載なし、⑥P409】

3.×:この内容はTグループではなく、モレノが提唱したサイコドラマである。【木村先生⑤記載なし、⑥P409】

4.○:構成的グループ・エンカウンターの内容として適切である。構成的というのはメニューやタイムテーブル、エクササイズがあることを意味している。【木村先生⑤P311、⑥P409】

問38.キャリアシートの作成指導及び活用の技能

正答:2

マイジョブ・カード

1.○:利用できる。【マイジョブ・カード

2.×:対面またはWeb面談により、無料のキャリアコンサルティングが利用できるのは、キャリア形成・学び直し支援センターである(在職者向け)。【キャリア形成・学び直し支援センター

3.○:利用できる。【マイジョブ・カード

4.○:ジョブ・カードを作成すると、履歴書や職務経歴書を自動作成できる。【マイジョブ・カード

問39.相談場面の設定

正答:1

1.×:解決すべき問題を吟味し、契約を結び、クライエントのコミットメントを確かにする段階は、「目標の設定」の段階である。

インテーク面談では、温かい雰囲気の中で、クライエントが安心して話ができる信頼関係を樹立する。【木村先生⑤P285、⑥P378】

2.○:ヘルピング技法はカーカフによって提唱された。

事前段階(かかわり技法)→第1段階(応答技法)→第2段階(意識化技法)→第3段階(手ほどき技法)→援助段階の繰り返しによってカウンセリングが行われる。【木村先生⑤P279⑥P373】

覚え方:かかお いて くり (カカオ 煎て 栗)

3.○:アイビイのマイクロカウンセング技法の階層表の最初にかかわり行動がある。

4.○:コーヒーカップ・モデルは國分康孝によって提唱された。クライエントとの信頼関係をリレーションと名付けている。【木村先生⑤P283、⑥P376】

問40.自己理解の支援

正答:3

1.○:OHBYカードには、ホランド理論に基づいた職業興味の分類(RIASEC)がカードに記載されている。

2.○:VPI職業興味検査の結果は、6つのパーソナリティ・タイプ(RIASEC)と5つの行動傾向尺度の合計11の尺度得点で解釈できるよう構成されている。【渡辺先生P63】

3.×:厚生労働省編一般職業適性検査(GATB)は、9種の適性能を、15種類の下位検査(11種類の紙筆検査と4種類の器具検査)から測定する。職業興味を測定するものではなく、ホランド理論とは関係はない。【雇用問題研究会

4.○:職業レディネス・テスト(VRT)は、VPI職業興味検査をより若い世代にも活用しやすくしたものであり(中高生以上)、ホランドのRIASECに基づいた職業興味や基礎的志向性を測ることができる。

なお、VRTカードは、職業レディネス・テスト(VRT)をより親しみやすくカード型にしたものであり、同じくホランドのRIASECに基づいた職業興味や自信度を測定できる。

ホランド理論に基づいたアセスメントツールは、VPI職業興味検査、職業レディネス・テスト(VRT)、VRTカード、OHBYカードである。

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