第14回試験アンケート結果を共有します【難易度/自己採点編】

第14回キャリアコンサルタント試験を受験されたすべての皆様、本当にお疲れ様でした。皆様の合格を、心よりお祈りしています。

そして、第14回学科試験解答速報での『試験お疲れ様でした!アンケート』へのご協力、誠にありがとうございました。皆様からの貴重なお声は、今後受験する方にとっては合格への羅針盤であり、合格へのマップになります。

本日はまず、学科試験、論述試験(JCDA、協議会)の難易度(手応え)及び学科試験の自己採点のアンケート結果を公開します。

回答総数について

今回のアンケートの回答総数は、384件となりました。

前回の573件、前々回の584件に比べますと、およそ3分の2の回答総数となっています。これは今回の第14回試験が、新型コロナウイルス禍の中で行われた影響と思われます。あくまで推測ですが、申込者のうち、3分の1程度の欠席があったのではないかと思われます。

学科試験の難易度アンケート結果【難化】

回答数:第13回573件、第14回 374件

青が第13回、黄色が第14回を表しています。「とても難しかった」は大きく増加した反面、「普通」や「やや易しかった」は減少しており、前回と比べると明らか難化が感じられます。第13回や第12回と比較すると、難問、いわゆる「捨て問題」の存在が目立ち、みなさんの手ごたえに与えた影響はきっと大きかったでしょう。後述する自己採点結果に注目しましょう。

【JCDA】論述試験の難易度アンケート結果【前回並】

回答数:第13回281件、第14回187件

JCDAの論述試験は、「とても難しかった」が3.3ポイント増加しているものの、「普通」が7.1ポイント増加しており、感じ方には個人差はあったものの、全体的には前回からそれほど大きな変動はなく、前回並か、どちらかというと、やや易化とも読み取ることが出来ます。

【協議会】論述試験の難易度アンケート結果【前回並】

回答数:第13回263件、第14回174件

協議会の論述試験の皆様の手ごたえは、どの項目も前回とほぼ同様の傾向を表し、前回並みの難易度であったと思われます。論述試験については、JCDA、キャリアコンサルティング協議会ともに今回は落ち着いていたと言えるでしょう。

また、今回のアンケート調査では、第13回に続き、若干ですがJCDA受験者の回答数の方が多かったです。第12回は協議会の方が多かったです。

自己採点による正解の設問数【難化】

回答数:第13回566件、第14回373件

では、注目の自己採点結果です。

学科試験の自己採点結果は、明らかな難化を表しています。最近の2回の試験では回答者のなかで大きな割合を占めていた50問から41問の高得点合格層が大幅に減少(27.5ポイント減少)し、40問~35問の合格層が増加しています(23ポイント増加)。これはいわゆる捨て問題といえるような難問が、ここ2回の試験に比べ多かった中で、何とか35問の合格ラインを確保された皆様の姿を表しています。

試験直後の受験者からの声からは、難問の印象が強く、手ごたえの無さにガッカリされていた方が何名かいたのですが、そうした皆さんも、実際に自己採点をしてみたら、無事に合格ラインは確保していたという方は多かったです。

ただし、これまですべての過去問などで試験対策をかなり入念に行った方でも、冷や汗が出てくる試験だったのではないでしょうか。

なお、合格ラインをクリアしていた方(50問~35問)の割合は、5ポイント減少して、前回の91%から86%となりました。

ですが、アンケートの数値の読み取りにはご注意ください。アンケートの自己採点結果と実際の合格率には毎回15%~25%程度の差があります。

これは、アンケートにご協力頂く皆様の得点が、毎回、高い傾向にあるためです。実際の採点が厳しいとか、配点調整等があるからではありません。なお、下の表は、第6回からの当サイトの自己採点アンケート結果と各登録試験機関での実際の合格率の比較です。

  アンケート合格率 JCDA合格率 協議会合格率
第6回 86.8% 61.5% 64.2%
第7回 81.5% 54.8% 53.6%
第8回 84.8% 59.9% 66.5%
第9回 46.3% 32.1% 28.8%
第10回 87.2% 62.9% 65.4%
第11回 82.2%  62.7% 62.5%
第12回 91.0% 75.5% 75.5%
第13回 90.5% 70.4% 71.7%
第14回 86.0%

自己採点の数値の解釈においては、実際の合格率との差にご注意ください。 

いわゆる捨て問題が多く、高得点の獲得は至難の業。

12回、13回は合格率が7割を超え、比較的合格しやすい回だったのに対して、今回の第14回は「簡単には合格させてくれない」難しさがありました。

私も解答を作成しながら感じたのは、最近では第11回で感じた「解きづらさ」でした。第11回は合格率的には約62%と、第4回や第9回ほど低い合格率ではないものの、解きづらい問題が目立ち、合格ラインの確保がカギとなりました。

なお、アンケートでの皆様の手ごたえや自己採点結果も、第11回試験に似ていることがわかりました。

青が第11回、黄色が第14回となります。「とても難しかった」が5.4ポイント高いですが、全体的な分布は似ています。

自己採点結果も類似しており、合格ラインを確保している方の割合は、第11回が82.1%、第12回は86%で、やや今回の方が高い結果になりました。

予想合格率は60%前後か。

上記の手応えと自己採点結果の比較、アンケートと実際数値の隔たりから考えると、第14回の合格率は60%前後を予想しています。

合格への大切な基本動作、心構え。

合格ラインの確保のためには、本番では必ず解きづらい捨て問題もある、という覚悟のもと、心折れずに、易しい問題や標準的な問題、過去に出題されたような問題を獲得して、35問を積み重ねていく作戦が有効だったと考えています。

そのためには、やはり過去問演習が試験対策のベースになると考えています。また、難問を前にして心が折れない対策として、試験に臨む気持ちに少しの余裕を持たせるためにも、知的好奇心や探究心に時には身を委ね、過去問の出題内容に留まらずに、書籍やWEB情報から、幅広く知識の習得を心掛けることも大切なことと思います。

…にしましても、本当に大変な試験対策期間でした。

今回の試験対策は、新型コロナウイルス感染症の影響がある中で、ご自身の健康管理のほか、仕事や家事育児の環境が激変した方も多かったと思います。

その中での試験対策と受験は相当なストレスやプレッシャー、学習時間の工面には相当なご苦労があったことと思います。面接対策も含め、ベストな試験対策が出来なかった方も多いでしょう。

この試験は、年に3回ありますから、今回、悔しい思いをされた方、そして今回の受験を見合わせた方、まだまだ新型コロナウイルスの影響は予断を許さない状況ですが、学べる環境をなんとかつくり出し、次回以降の合格を目指しましょう。 

 第15回(6月)試験の合格に向けて

本日は学科試験、論述試験の手応え(難易度)、自己採点アンケートの結果をお伝えしました。

皆様から頂いた学習期間に関するアンケートや、たくさんのご意見、ご要望などは、あらためて後日、サイトに掲載をします。

是非、多くの受験者たちの学習方法などを参考にしながら、次回、第15回試験を受験の皆様は、これから6月までの約3か月の間、共に頑張っていきましょう。

最後になりましたが、アンケートに丁寧に、真摯にご回答いただいたすべての皆様に心より感謝しています。

本当にありがとうございました。

そして、受験、おつかれさまでした。

試験は終わりました。まずは心身ともにリフレッシュ、疲れを癒して4月17日を待ちましょう。

合格を心よりお祈りしています。

試験対策にご活用ください。

第15回試験合格を目指す皆様へのご案内です。

登録試験機関での公開が終了している過去の国家試験の過去問解説や、技能検定の過去問解説などは、みん合☆プラス会員へ限定公開をしています。

次回合格に向けて、試験対策学習にみん合☆プラスをプラスしてみてはいかがでしょうか。

試験終了後から、毎日たくさんの方から、学習方法のご相談やご質問などをいただいています。下のお問合せフォームより、お気軽にお声をお伝えください。

合格目指して、一緒に頑張っていきましょう。

応援しています!

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