第5回問26~問30の解き方

第5回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問26.労働関係法令及び社会保障制度の知識

 育児・介護休業法に関して、細かい内容が問われています。この法律については、これまでの出題もあり要注意です。条文をベースに、概要を確認しておく必要があります。

 育児・介護休業法

1.×:介護休業は、分割して取得することができる。同一の対象家族について3回を上限として、継続又は分割して93日まで取得することができる。【育児、介護休業法第15条】

2.×:介護休暇の取得は、1日未満の単位(半日単位)で取得することができる。【育児、介護休業法第16条の5】

3.×:1歳に満たない子を養育する労働者(日々雇用される者を除く)は、原則として、事業者に申し出ることにより育児休業をすることができる。【育児、介護休業法第2条】

4.○:事業主は、適切に対応するために必要な体制の整備その他雇用管理上必要な措置を講じなければならない。【育児、介護休業法第25条】

問27.労働関係法令及び社会保障制度の知識

 労災保険に関する出題です。かつては第2回試験において、労災保険の給付の種類が問われたことがあります。

1.×:労災保険は全ての労働者が対象である。【労災保険法第3条

2.×:「限られる」に注意。通勤災害における「通勤」は、「住居と就業場所との間の往復」に加え、「就業の場所から他の就業の場所への移動」も含まれる。【労災保険法第7条

3.○:休業(補償)給付は、休業4日目から支給される。【労災保険法第14条

4.×:労災保険は全ての労働者が対象である。【労災保険法第3条

問28.カウンセリングの技能・知識

 次の29問と同じく、私の知識不足もありますが、非常に解答が難しかった問題です。

1.×:システムズ・アプローチは、家族をシステムとして捉え、原因追及として、家族の誰かを悪者として追及することはしないアプローチのことである。

2.○:消去法により選択。環境と認知により生じる問題は、認知行動療法で違和感はない。

3.×:ゲシュタルト療法は、「今ここ」での「気づき」を得る心理療法であり、現実問題に向き合うのが特徴。

4.×:問題は無意識内の未解決の葛藤が原因という点から、精神分析療法(フロイト)と捉えている。

問29.カウンセリングの技能・知識

 第4回試験でのロジャーズは非常に難しい問題でしたが、第5回のロジャーズはカウンセラーの基本的態度に関するもので、比較的解きやすい内容でした。

1.○:カウンセラーは、クライエントに対して、無条件の肯定的関心を持つこと。【木村先生P223】

2.○:カウンセラーは、クライエントとの関係において、心理的に安定しており、ありのままの自分を受容していること。【木村先生P223】

3.○:カウンセラーは、クライエントの内的世界を共感的に理解し、それを相手に伝えること。【木村先生P223】

4.×:不適応行動を改善しようとすることは、基本的態度ではない。

問30.カウンセリングの技能・知識

 サビカスの理論について、かなり厳しい選択肢で問われており、積極的解答は難しく、明確な出典も見つかっていないのですが、渡辺先生の著書から似たニュアンスを受け取ることができますので、参考までに解説いたします。今回の出題で最も解説作成が難しかった問題です。

1.○:個人はみずからのキャリアを語ることを通じて、「物語的真実」を作りだしていると言える。【渡辺先生P178】

2.×:トランジションに際して、「成長」「探索」「確立」「維持」「解放」という一連のサイクルを進めていけるならば、人々は適応し発達していくことが可能であるとしている。【渡辺先生P184】

3.×:一見ばらばらに見えるキャリアストーリーに一貫したまとまりと連続性が生まれるとしている。【渡辺先生P192】

4.×:社会構成主義は、今起こっている出来事の解釈や個人が置かれている環境など社会との関係性についての語りを重視している。【渡辺先生P178】

参考文献・資料

新版 キャリアの心理学―キャリア支援への発達的アプローチ渡辺 三枝子著(ナカニシヤ出版2007) 

キャリアコンサルティング理論と実際4訂版木村周著(雇用問題調査会2016年)

育児・介護休業法

労災保険法 

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