第15回問36~問40の解き方

第15回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問36.グループアプローチの技能

 ワークショップは、学びや問題解決のためのトレーニングの手法であり、参加するメンバーの役割もさることながら、ファシリテーターの役割も大切です。直接の出典は不明なものの、ワークショップやグループワークに参加していることを想像して消去法でアプローチしましょう。

1.○:「今、ここ」というとゲシュタルト療法を思わせるが、ゲシュタルト療法のみならず、他のワークショップにおいても、「今、ここ」とその場に生まれてくる創発性が大切であることに違和感はない。

2.○:メンバーの主体性とメンバー間の相互作用がもたらす効果がワークショップの決め手であることに違和感はない。

3.○:多様なメンバーの参加、共通の体験、対話による協働による学習はワークショップの特徴といえる。

4.×:シナリオ通りになるとは限らず、ファシリテーターには、むしろ臨機応変な対応が求められる。

問37.キャリアシートの作成指導及び活用の技能

 キャリアシート作成の重要性に関する問題です。職業能力開発促進法での職務経歴等記録書に関する規定は初出でしたが、消去法でアプローチしましょう。

1.○:職業能力開発促進法第十五条の四で規定している。国は、労働者の職業生活設計に即した自発的な職業能力の開発及び向上を促進するため、労働者の職務の経歴、職業能力その他の労働者の職業能力の開発及び向上に関する事項を明らかにする書面の様式を定め、その普及に努めなければならない。【職業能力開発促進法第十五条の四

2.○:職務経歴書の作成は、キャリア形成という視点から過去、現在の自分を吟味し、キャリア・プランを立てることであり、自己理解の中核である。【木村先生P250】

3.×:「履歴書」は進学、就職等、人生の主要な節目や社会生活のいろいろな場面で使われる自己紹介文であり、必要最小限の情報にとどめることが重要とは言えない。【木村先生P248】

4.○:ジョブ・カードには、職業人生を通じて記入し、原則、電子化(個人のパソコン等に入力)し、継続的に蓄積、場面に応じて抽出・編集して活用することが期待される。【ジョブ・カード制度総合サイト

問38.相談過程全体の進行の管理に関する技能

 リファーやコンサルテーションなどの専門用語に関する出題は、第11回でも出題されており、定期的に出題される内容です。カウンセリングの世界に固有の表現もありますので、内容をよく理解しましょう。[第11回問30]

1.○:リファーの定義として適切である。

2.×:他の専門家の助言を求めることを相談をすることは、コンサルテーション(照会)という。

3.×:リファー先は精神科医等のキャリアコンサルタント以外に限らない。

4.×:より熟達した指導者から助言、指導を受けることはスーパービジョンという。

これらの用語は拙著のまとめで確認しましょう。【キャリアコンサルタント学科試験テキスト&問題集P182】

問39.自己理解の支援

 キャリアコンサルタント試験では珍しい、具体的なケースによる問題です。面談初期での対応のため、クライエントとのラポールづくりやクライエントの自己概念を確認するための展開として、違和感を感じるものを選択しましょう。

1.○:面談初期の対応として、自己実現できないと思うようになった経緯や、エピソードを話してもらうことは適切である。

2.○:面談初期の対応として、不満や苦しさを語ってもらい、受容して共感を示すことはラポール形成においても適切である。

3.×:適切な転職先を一緒に考えることは、面談初期の対応としては適切とはいえない。

4.○:面談初期の対応として、「自己実現」とはどういうことかを検討し、現実とのズレについて話し合うことは、適切である。

問40.自己理解の支援

 頻出の厚生労働省編一般職業適性検査(GATB)に関する出題です。GATBはよく出題されるアセスメントツールですから、類題も合わせてヨコ解きして攻略してしまいましょう。13回と14回で大問として出題されています。[第13回問43、第14回問43]

1.○:厚生労働省編一般職業適性検査(GATB)の対象を確認すると、中学(2年生以上)・高校・高専・専門学校・短大・大学・職業訓練校・職業相談機関等であり、適性検査をすることにより上級学校職業教育訓練機関への進学においても有効に活用できる。【雇用問題研究会

2.×:厚生労働省編一般職業適性検査(GATB)は、多様な職業分野で仕事をする上で必要とされる適性を検査に活用するものであるため、学業成績や勤務成績に評価することは適切ではない。

3.○:厚生労働省編一般職業適性検査(GATB)の対象者は中学生から成人(45歳程度)である。【労働政策研究・研修機構

4.○:紙筆検査は45~50分、器具検査は12~15分の所要時間とされている。【労働政策研究・研修機構

参考文献・資料

職業能力開発促進法

キャリアコンサルティング理論と実際5訂版木村周著(雇用問題調査会2018年)

ジョブ・カード制度総合サイト

雇用問題研究会

労働政策研究・研修機構

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