第15回問41~問45の解き方

第15回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問41.自己理解の支援

 自己理解を目的とするアセスメントの方法には、観察法、検査法、面接法などがあります【木村先生P79】。本問の出典は不明ですが、アセスメントは科学的、論理的であることが大切で、主観を排除して客観的であることが重要な点から、正誤判断は比較的しやすいでしょう。

1.○:観察法は、心理テストなどの検査法では捉えられないクライエントの行動や言語表現などの特徴を得る。

2.○:何を重点として観察するかにより、観察法で用いる方法も異なる。本選択肢とは直接関係はないが、過去には自然的観察法、用具的観察法、実験的観察法が出題されている。【木村先生P79】[第7回問39]

3.○:何を重点として観察するかによって、顔を合わせてから別れるまで通しで行うという条件は変化する可能性もあるが、原則として面接場面で今起こっているすべてのことを観察対象とするのは適切である。

4.×:観察は主観的ではなく、客観的に行われるべきである。

問42.仕事の理解の支援

 日本標準産業分類(総務省)、日本標準職業分類(総務省)、厚生労働省編職業分類(厚生労働省)のそれぞれの特徴を問う問題は定期的に出題されているので注意が必要です。ちなみに本問は第6回問41とほぼ同じ問題でした。[第2回問40、第3回問42、第6回問41、第8回問46、第9回問45]

拙著でのまとめを掲載しておきます。

学科試験テキスト&問題集P190

1.○:この文章は、総務省の日本標準産業分類のホームページに赤字で注意書きされている。第6回問41の選択肢と全く同様である。[第6回問41]

総務省ホームージより

2.○:日本標準産業分類は、財やサービスを提供している事業所を経済活動別に分類するためのものである。【総務省】第6回問41の選択肢と全く同様である。

3.○:日本標準職業分類には、議会議員の分類も存在する。【総務省】第6回問41の選択肢の改題である。

4.×:逆である。厚生労働省編職業分類は細分類まで設けられており、日本標準職業分類は、大分類・中分類・小分類で構成されている。【ハローワークインターネットサービス】第6回問41の選択肢の改題である。

問43.自己啓発の支援

 自己啓発の支援からの出題はあまりなく、本問と第8回の問題で対策をしておけば大丈夫でしょう。また、出題範囲表の文章も一度確認しておきましょう。第8回に続き、今回も職場見学が啓発的経験であるかどうかが問われました。[第8回問42]

 キャリアコンサルタント試験の試験科目及びその範囲並びにその細目

1.○:職業を体験することにより、働く意味・意義の理解や、自身の適性や興味を確認して職業選択の材料とする。

2.×:啓発的経験には、インターンシップ、職場見学、トライアル雇用等がある。これらは出題範囲表にも明記されている。【P5】

3.×:ボランティア活動も、働くことの意味や意義、自己の適性や興味を確認することができ、仕事理解のための啓発的経験となりうる。

4.×:資格取得を目的として受講する職業訓練は啓発的経験とは言えない。

問44.意思決定の支援

 意思決定のプロセスについて、木村先生の著書からの出題で、第11回の問題と文章は異なりますが、問われている内容はよく似ています。あわせて確認しましょう。[第11回問40]

1.×:その行動をとった場合のメリット、デメリットを検討する。選択肢文章の「のみ」には注意する。【木村先生P295】

2.×:意思決定には必ず「不確実性」が伴うため、「完璧性」を求めるのではなく、複数の可能性を見いだす。【木村先生P294】

3.○:意思決定のタイミングは、その内容と同様に重要である。【木村先生P294】

4.×:自分の欲求、希望などに合うかどうかに関係なく、広く情報、専門家の意見、技術的援助等を求める。【木村先生P295】

問45.方策の実行の支援

 方策の実行に支援に関する出題は定期的に出題されていますが、本問は第6回問44とほぼ同様の問題でした。この内容については木村先生の著書からの出題が多く、超頻出と言えます。著書の該当箇所を精読しましょう。

この内容は本当に多く出題されています。[第1回問43、第2回問44、第3回問45、第4回問46、第5回問44、第6回問44、第9回問40、第11回問42、第12回問38]

1.×:文章の内容は目標の設定についてであり、システマティック・アプローチの中で、目標の設定と方策の実行は別である。【木村先生P286】なお、第6回問44と同じ文章である。

2.○:そのため木村先生の著書では、方策の実行は、システマティック・アプローチのプロセスの中で最も中核をなす段階としており、適切な方策の実行にはクライエントの意欲、理解力、カウンセラーの力量が問われるとしている。【木村先生P290】なお、第6回問44と若干表現は異なるものの同様の趣旨である。

3.×:適切な方策を選ぶのはクライエント本人である。【木村先生P291】なお、第6回問44と同じ文章である。

4.×:強く迫ることは適切ではない。方策を実行していない場合はあらためて実行するか、内容を検討して別の支援を考える、としている。【木村先生P293】なお、第6回問44と同じ文章である。

参考文献・資料

キャリアコンサルタント学科試験テキスト&問題集原田政樹著(翔泳社2019年)

総務省

ハローワークインターネットサービス

キャリアコンサルタント試験の試験科目及びその範囲並びにその細目(PDF)

キャリアコンサルティング理論と実際5訂版木村周著(雇用問題調査会2018年) 

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