【第20回対策】気になるトピックのまとめと動画

Check Sheet ONOFF

まだ出題はされていないものの、次回のキャリアコンサルタント試験で出題されるかもしれないトピックをピックアップ。

今回は、総仕上げ模試に「気になる」はたくさん盛り込んだつもりですが、入りきらなかったもなどを紹介します。

出なかったらごめんなさい…。なお、今回は問題編はございません。

動画でご覧になる方は、↓からご覧ください。

画面右上のCheck Sheet機能をONにすると、キーワードや数字を隠すことができます。マウスカーソルを移動させたり、タップすると文字や数字が表れますので、読み進めながら確認しましょう。

では、気になるトピックをお伝えします。

マクレガーのX理論とY理論 成長戦略実行計画 トライくるみん&くるみんプラス エンプロイメンタビリティ

知らない用語、キーワードはありましたか?では、確認していきましょう。

気になる理論家:マクレガー

【内容】マクレガーは、アメリカの心理・経営学者で、マズローの欲求階層説を元にして、X理論とY理論を提唱した。

人はそもそも怠け者で、強制されたり命令されたり、罰が無いと行動しないという前提に立つのが、X理論であり、その場合の企業と個人との関係は従属的になる。

それに対し、魅力のある目標と責任の機会を与えることにより、積極的に行動をしていくという前提に立つのが、Y理論であり、企業と個人の関係はWin-Win協力的になる。

  行動モデル 欲求レベル 覚え方
X理論 アメとムチ 低次欲求 バツ(罰)理論
Y理論 目標と責任 高次欲求 Yes理論

気になる時事問題:成長戦略実行計画

【内容】令和3年6月に内閣官房から公表された「成長戦略実行計画」。政府のアクションプランのリスト的な資料にて、内容は多岐に及ぶのですが、中でも、P3の雇用の状況と第5章の「『人』への投資の強化」のページ(P13~P15)が気になりましたので要点をまとめています。

 成長戦略実行計画

・2020年3月から2021年3月への雇用者数の変化率を見ると、非正規雇用は、 宿泊、生活関連・娯楽、飲食で大きく減少している。【P3】

・正規雇用者は、対前年で増加傾向にある一方、非正規雇用者は対前年で減少傾向にあり、特に女性は悪影響が大きい。【P3】

・2020年3月から2021年3月にかけて、正規雇用は54万人増加する一方、 非正規雇用は96万人減少し、雇用者全体は42万人減少している。【P3】

・デジタルやグリーンといった成長の潜在可能性のある分野については、将来に向けた積極的な成長戦略を進める。ポストコロナの時代に対応した社会経済構造への転換につなげることで、Society 5.0の実現を目指す。【P4】

【第5章「人」への投資の強化】【P13~P15】

フリーランスとして安心して働ける環境を整備するため、事業者との取引について、書面での契約のルール化など、法制面の措置を検討する。

・全国において良質なテレワークを推進するため、ICTツールの積極的な活用やサテライトオフィスの整備等を進める。

・企業における兼業副業の選択肢を提供するとともに、短時間正社員等の多様な正社員制度の導入を促進する。

・選択的週休三日制度について、好事例の収集・提供等により、企業における導入を促し、普及を図る。

・日本企業の成長力を一層強化するため、女性、外国人、中途採用者が活躍できるよう、多様性を包摂する組織への変革を促す。

子育て世代の収入の向上・安定を図るため、企業の人事評価制度の見直し等を通じて、若い世代の雇用環境の安定化を図る。

・女性の非正規雇用労働者の方々に非正規雇用を選択した理由を問うたところ、「都合の良い時間に働きたい」が最も多く「正規雇用の仕事がないから」は理由の5番目である。

・非正規雇用の方々が、簡単なトレーニングを行って、時間的制約の少ない事務職などに失業なく労働移動できるシステムを検討する。

・新しい時代の学びの環境の整備(ギガスクール 構想)を推進し、発達の段階や児童生徒の状況に応じた個別最適な学びや協働的な学びを充実するため、データ駆動型の教育への転換による学びの変革を推進する。

ギガスクール構想:ICT環境の整備・ソフトの整備・指導体制の強化

・「全世代型社会保障改革の方針」を着実に実施する。

気になる制度:「くるみん」認定の拡充

【内容】くるみんは、「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定を受けた証である。

そして、令和4年4月に、くるみん認定とプラチナくるみん認定の認定基準の引き上げに伴い、新たに「トライくるみん認定」が創設された。【厚生労働省

さらに、同じく令和4年4月より、「不妊治療と仕事の両立」に取り組む企業を認定する「くるみんプラス」制度が新設された。

3種類のくるみんに「プラス」認定を追加するものであり、「くるみんプラス」「プラチナくるみんプラス」「トライくるみんプラス」がある。【厚生労働省

【くるみんのまとめ】

子育てサポート企業 トライくるみん くるみん プラチナくるみん
不妊治療と仕事の両立支援 プラス プラス プラス

気になる用語:エンプロイメンタビリティ

これは、第18回問1で出題された資料「Society 5.0 時代を切り拓く人材の育成」(一般社団法人日本経済団体連合会、2020 年)で紹介された用語であり、かつて出題されている「エンプロイアビリティ」と対になる考え方と言える。

用語 意味
エンプロイアビリティ 雇用されうる能力で、働き手が高めていくもの
エンプロイメンタビリティ 企業の雇用能力を表し、働き手から見て魅力的であり、継続的に雇用されたい価値があるかを意味し、企業が磨いていくものである。

エンプロイアビリティについては、第3回問37や、第7回問16などで出題されている。木村先生の5訂版P76にも記載がありますが、プラスワンで、エンプロイメンタビリティも知識に加えておきましょう。

以上となります。他の「気になる」は、総仕上げ模試に詰まっていますが、もしも余力のある方は、前回対策の「第19回の気になる」を見ておいても良いでしょう。

【第19回対策】気になるトピックのまとめと予想問題

総仕上げ模試は、試験当日の午前10時まで公開していますのでご活用ください。

みんなで合格しましょう!