第16回問36~問40の解き方

第16回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

問36.グループアプローチの技能

 これまでにもしばしば出題されている、構成的グループ・エンカウンターに関する問題です。判断の難しい選択肢もありましたが、正答選択肢の選択は比較的容易な問題でした。リーダーの「自己開示」がポイントとなります。

1.○:構成的グループ・エンカウンターを行うにあたって必要な知識、スキルとしてこれらをあげている。【木村先生P314】なお、第9回問34の2と同様の選択肢である。

2.○:構成的グループエンカウンターは、ふれあいと自己発見を促進する。【木村先生P313】選択肢では自他発見とあるが、ふれあいと自己発見を通じて、自他の固有性・独自性・かけがえのなさの発見につながると捉えている。

3.○:参加者には、沈黙したいといった自分の権利もある。【木村先生P317】

4.×:リーダーシップには、私的感情交流を促進するものと、公的役割関係を促進するものがあり、私的感情交流の内容には自己開示がある。【木村先生P314】

類似した過去問の解説:第7回問33第9回問29第9回問34第13回問29第14回問31

問37.キャリアシートの作成指導及び活用の技能

 ジョブ・カードなどのキャリアシートは、本人が作成します。それを理解していれば正答が導ける問題です。他の選択肢もこれまでに出尽くしされたものになります。

1.○:ジョブ・カードは、「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールとして厚生労働省が様式を定め広く普及を進めている。【ジョブ・カード制度総合サイト

2.○:ジョブ・カードにより、自己理解、仕事理解、職業経験の棚卸し、キャリア・プランの作成を行う。【ジョブ・カード制度総合サイト

3.×:ジョブ・カードはキャリアコンサルタントが記載するのでなく、自らが記載する職業的価値証明のツールである。【ジョブ・カード制度総合サイト

4.○:ジョブ・カードは生涯を通じたキャリア・プランニングのツールである。【ジョブ・カード制度総合サイト

類似した過去問の解説:第5回問34第5回問35第6回問34第7回問34第7回問38第9回問30第10回問30第11回問18第14回問40第15回問14

問38.相談過程全体の進行の管理に関する技能

 システマティック・アプローチのプロセスに関する問題です。基本的なプロセスを確認しておきましょう。

正答:2(B→D→A→C)

システマティック・アプローチの基本的なプロセスは下記である。【木村先生P285】

①カウンセリングの開始では、暖かな雰囲気で、信頼関係(ラポール・リレーション)づくりを心がける。(B)

②来談の目的や問題点を把握する。(D)

③解決すべき問題を吟味して、最終目標を設定する。(A)

④選択した方策を実行する。(C)

⑤実行した方策とカウンセリングの全体を評価する。

⑥カウンセリングとケースの終了。

問39.自己理解の支援

 キャリアコンサルタント試験ではあまり出題のなかった具体的なケースによる問題が前回に続いて出題されました。前回と同様、面談初期での対応に相応しいかどうかを検討しましょう。

1.○:「計算が得意」という自己理解と、経理職に関する仕事理解との一致があるかどうか、経理職に関する仕事理解がどの程度出来ているのかを確認する。

2.×:計算が得意ということで、ホランド理論の「現実的タイプ」と決めつけてしまうことは適切とは言えない。面談初期であることから、RIASEC診断の実施もありうる。

3.×:資格取得という具体的な方策を決定し実行する前に、自己理解と仕事理解を深める必要がある。

4.×:「計算が得意」であることを客観的に証明できる実績や資格の提示を強く求めることは適切ではない。

類似した過去問の解説:第15回問39

問40.相談場面の設定

 クライエントとのラポールの構築に関する問題です。支援の基本姿勢からアプローチしましょう。

1.○:クライエントの理解が先であり、すぐに助言することは適切ではない。

2.○:クライエントとキャリアコンサルタントの間に生じる、共感に基づく「親和」や「親密」を意味する信頼関係のことを、ラポールやリレーションという。

3.×:ラポール(信頼関係)は一回確立したからといって永続するものではない。同じ趣旨の選択肢は第12回でも出題されている。

4.○:傾聴の姿勢として適切である。

類似した過去問の解説:第12回問39

参考文献・資料

ジョブ・カード制度総合サイト

キャリアコンサルティング理論と実際5訂版木村周著(雇用問題調査会2018年)

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