まだ4週間あります。作戦を考えましょう。

第19回キャリアコンサルタント試験まで、あと27日(今日を含めず)。

4週間をどのように過ごすのか。

日々頂くご質問やご連絡からは、みなさんの学習進捗度や理解度、達成度合いは様々のようですが、順調に進んでいる方にも、進んでいない方にも、エールとともに、アドバイスをお伝えします。

まず、これまでは比較的順調に、やるべきことが進められている方は、自信を持って、それを進めていきましょう。

たくさん解いてから読むと味わい深くなります。

過去問演習などが進んでいる方は、一旦、過去問解きまくりはひと休みして、渡辺先生や木村先生やジル資料、その他出典資料などで、キャリア理論やカウンセリング理論について、興味のある箇所からでも、いや、興味のある箇所だけでも良いですから、じっくりと読んでみるのも、おすすめです。

これまでの過去問演習で得た知識、用語に繋がりや、理解に深みが出てくるでしょう。また、苦手なものはじっくりと確認をし直しましょう。集中的な学習で得意へ転じることもよくあります。

そして、残り2週間をきる頃になりましたら、また過去問演習に復帰します。

これまでに間違えた過去問の復習や、官公庁資料の読み込みなどをして、ラストスパートをかけていきましょう。焦らずにじっくりと苦手を補強し、好きな理論や療法は、一層、理解を深めていきましょう。

今から本格スタートという方は。

これからでも間に合いますか?というご相談をこの土日にも多く頂きました。

間に合うか、間に合わないかはあなた次第です。まずはこちらのデータをご覧ください。合格している方も多くいらっしゃいます。

◇試験対策期間と合格率の関係

学科試験が難しく合格率が最近では特に低い、第17回試験のみん合☆アンケート結果から、学習期間別の(自己採点)合格率を集計しています(有効回答数467名)。

学習期間 回答者数 割合 合格者数 合格率
6ヶ月以上 70 15.0% 55 78.57%
3ヶ月以上6ヶ月未満 165 35.3% 134 81.21%
2ヶ月以上3ヶ月未満 110 23.6% 88 80.00%
1ヶ月以上2ヶ月未満 72 15.4% 58 80.56%
1ヶ月未満 50 10.7% 38 76.00%

※第17回試験の公式発表の合格率は約55%

他の学習期間に比べて少し合格率は下がるものの、みん合☆アンケート回答者全体の約1割(10.7%)の方は、1か月未満の試験対策期間で受験をしており、そのうちの76%の方が合格しています。

ですから、合格可能性は十分にあると捉え、前向きに準備をしていきましょう。ただし、時間はありません。寸暇を惜しんで対策を進めていきましょう。

何から始めるのか?

養成講座のテキストの読み込みなどをしている時間はありませんし、それは合格にはマストではありません。

学科試験を知るために、すぐに過去問を解いてみましょう。

試験回単位で問1から問50まで順番どおりに解く、タテ解きをしてみてください。一気に解く時間がなければ、細切れでもかまいません。また、出来は気にしませんが、きちんと採点をしてみましょう。

最初の1回が、学科試験を知るための最初の大きな第一歩です。

これを、1回~3回分程度やりますと、この試験の出題範囲と内容の全貌が見えてくるでしょう。

本試験では35問が獲得できれば合格ですが、合格までの距離をまず確認しましょう。養成講座で身につけた知識や、ある意味、常識的に解ける問題も中にはあり、多くの方が30問前後は最初から獲得できるのではないでしょうか。

あと5問、あと10問の獲得が、試験日までの課題となりますし、それは意外と重たい課題です。

また、本試験当日は、緊張感から迷いや、プレッシャーも生じることになります。試験当日は、高得点を獲得する必要はありませんが、難しい回になることにも備え、高得点を獲得できるような対策をしておくに越したことはありません。

直近1回~3回のタテ解きが終わりましたら、解説をよく読み、出典資料や参考書で出題箇所を確認しましょう。

参考書は木村先生と渡辺先生のものは手元にあったが方が学習がスムーズです。必要な道具は早めに揃えましょう。

得意と苦手を見極めましょう。

直近1~3回のタテ解きが終わりましたら、その後は、出題範囲ごとにヨコ解きをすることによって、その出題範囲における頻出項目や頻出資料やサイトの把握に努めるとともに、得意は伸ばし、苦手を克服する作戦に移りましょう。

ヨコ解きって何?という方はこちらをご覧ください。

過去問の解き方、私の場合(タテヨコくんのススメ)

ヨコ解きをはじめとした過去問攻略には、問題ごとの出題範囲名を整理した表、出題範囲マトリックス・タテヨコくんをご活用ください。

出題範囲マトリックス・タテヨコくん(解説リンク付)[国家試験第1回~第18回]【PDF版】【Excel版

なお、登録試験機関で公開が終了した問題につきましては、サイトでの公開や掲載が著作権のために禁止されています。必要な方は、お気軽にお問合せください。 

何回分解くか?目標を定めましょう。

何回分くらいの過去問を解くべきなのか、については、第17回試験後のアンケート結果からは、たくさんの回を解くと合格率が高まる、回数比例的な関係があります。

過去問の回数 人数 合格者数 合格率
これまでのすべて(16回分) 91 81 89.0%
10回~15回分くらい 67 57 85.1%
4回~9回分くらい 162 134 82.7%
1回~3回分くらい 135 97 71.9%
過去問は特にやっていない。 3 2 66.7%
合計 458 371 81.0%

第17回アンケート結果(第17回受験のみなさんは何回分の過去問を解いたのか?)より

とはいえ、全18回分も!となると、気が遠くなってしまうことでしょう。

そんな方には、おすすめの方法があります。

ミニマムながら効果的な過去問攻略には新出題範囲の7回分。

とにかく早く試験対策を軌道に乗せたい、勢いをつけたい、最近の試験で必要な知識をとにかく早く!という方は、国家試験と2級技能検定の新出題範囲になってからの回を、タテにヨコに解いてみてはいかがでしょうか。

2020年度より、国家試験と2級技能検定の出題範囲は全く同一のものとなり、それ以前からも内容に重複がありましたが、より一層、出題内容や出題順序などがそっくりなものになりました。

キャリアコンサルティング技能検定2級は、国家資格よりも上位に位置しているのですが、学科試験のレベルは国家試験とほぼ同等から、若干ですが国家試験よりも35問を獲得するのは易しめな傾向があります。ちなみに、2級は実技試験がかなり難しくなります。

直近3回分の2級技能検定は、キャリアコンサルティング協議会のサイトからダウンロードすることもできます。

また、時事的な問題など、新しいトピックは、2級(1級)で出題された後に国家試験で出題されるようなことも感じられます。

国家試験の過去問演習がかなり進んでいる方も、2級の直近3回分は特に、やらなきゃ損、と思います。

新出題範囲となってからの国家試験第15回~第18回の全4回分

及び

新出題範囲となってからの2級技能検定第25回~第27回の全3回分

合計7回分の過去問演習は、ミニマムながらも、最近の出題傾向や時事的問題にも対応できる合格への距離を最短距離で縮める過去問セットと捉えています。

昨日より公開の第27回2級技能検定の内容も収載した、新出題範囲の両試験版のタテヨコくんも更新しました。

出題範囲マトリックス・タテヨコくん(新出題範囲両試験版)[2級技能検定第25回〜27回&国家試験第15回〜第18回]【PDF版】【Excel版

この、新出題範囲の7回分が終わりましたら、あとは時間との兼ね合いですが、気になる出題範囲をさらに遡ってヨコ解きをするという使い方も良いでしょう。

国家試験の過去問演習を進めている方も、直前期にはぜひ、2級技能検定もやってみましょう。国家試験の模擬問題として、予行演習にもなるでしょう。

解きっぱなしはいけません。

過去問を解いたら、解きっぱなしにしてはいけません。間違えた問題や、自信の無い問題の内容の確認と復習(解き直し)が大切です。

間違えた問題は特に、解説や出典資料、参考書を参照して、理解を心がけましょう。腑に落ちていないと、次に出題されたときに同じ誤りをしてしまいます

本試験で最もダメージが大きいのは、未知の問題が出題されることよりも、解いたことがある既知の問題が出題されたにも関わらず、自信を持って解けないことです。

あまり間を置かずに、解き直してください。間違えた問題を写メでもしておけば、移動時間などにも確認することができます。

残りの期間、寸暇を惜しんで、過去問演習にトライしてみてはいかがでしょうか。

なお、最初の1~3回分は解説の確認まで含めると、大変に時間がかかるものですが、以降のヨコ解きでは、大分、所要時間が短縮されます。

似たような問題も多く、いちいち解説を確認しなくても済む問題もあるでしょう。似たような問題もよく出題されることを知るのも、落ち着いて試験に立ち向かい、合格するための秘訣と思います。

まだまだ、伸びます。

残り4週間。

キャリコン受験生は忙しい方ばかり。

公私に及び、様々な役割や責任を負ったみなさんばかりです。

寸暇を惜しんで積み重ねていきましょう。

そして着手したものについては、自分のものにしていきましょう。

時期は年度末にもなりますから、慌ただしい日々になるかと思いますが、努力は裏切らない試験であることは、確かであると言えます。

さらに、毎日、冷えますし、特に今は北海道、東北、北陸、山陰などで雪がとても多いようです。感染症も相変わらずの状況にて、みなさん、健康管理とお足元にはくれぐれも気をつけて、頑張っていきましょう。

焦ってしまいそうになったら、深呼吸して、1問解きましょう。1ページ読みましょう。落ち着くにはそれしかありません。

学びの悩みは学びで解消です。

そして、キャリアコンサルタントになったら、どのように資格を活かしていきますか。学びを深めていきますか。人とのつながりや、ビジネスに役立てていきますか。

ご自身の未来を描きながら、気持ちを高めていきましょう。

応援しています。

             

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