【第16回対策】気になる未出題項目のまとめと問題

Check Sheet ONOFF

今後のキャリアコンサルタント試験で出題されるかもしれない用語をピックアップし、用語に関するまとめと対策問題を作成しました。出るか出ないかは神のみぞ知る!ですが、試験対策にご活用ください。

画面上部のCheck Sheet機能をOnにして、キーワードの整理をしてみましょう。

キャリア教育のトピックからは、2020年度より、児童生徒が活動を記録、蓄積し、次の学年へと繋いでいく「キャリア・パスポート」の仕組みが導入されました。その内容と特徴を確認しておきましょう。

キャリア・パスポート

文部科学省は、学校におけるキャリア教育の実践のため、「キャリア・パスポート」の仕組みを、2020年4月よりすべての小学校・中学校・高等学校で導入した。

【目的】小学校から高等学校を通じ、児童生徒の自らの学習状況やキャリア形成を見通したり、特別活動などのキャリア探求の活動について記録し、定期的に振り返り、自己評価を行うとともに、主体的に学びに向かう力を育み、自己実現に繋げるものである。

【内容】「キャリア・パスポート」は子どもたちが、小学校から高等学校までのキャリア教育に関わる活動について、児童生徒自らが記入し、記録を保管するポートフォリオ(キャリア・ノート)を作成する。

小中高を繋ぐだけでなく、未来へと繋ぐ、キャリア探求の活動や振り返りの記録とし、学校間の転校等はもちろん、小→中→高の学校種間でも引き継がれ、生徒自身の自己理解のみならず、教師側からの生徒理解にも活用する。

内容は下記のリクルート進学総研の資料がわかりやすくまとめられている。

 「キャリア・パスポート」2020年度からスタート【リクルート進学総研】

 キャリア・パスポートって何だろう?【文部科学省】

 

続いて、学習技法のトピックからは、アクティブ・ラーニングと反転学習を紹介します。ちなみに第13回では eラーニングやブレーン・ストーミング等が出題されています。[第13回問19

アクティブ・ラーニング

【内容】教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称である。なお、「学修」とは、学んで身につけることを意味している。

【目的】学修者の能動的な学修により、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。

【方法】発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。

反転学習

【内容】ブレンド型学習の形態の一つであり、新たな学習内容を自宅等であらかじめ動画などを視聴して予習し、教室では新たな学習内容をインプットするような講義は行わず、従来では宿題とされていた演習課題などを、教員が個々の生徒に合わせて指導をしたり、生徒が他の生徒と協働してそれに取り組む形態の授業をいう。

授業を演習などの知識の応用に使えるため、学習意欲や学習効率の向上、知識の定着といったメリットがある一方、予習を各自で行わなければ、反転学習が意味を成さなくなってしまうデメリットがある。

 

次は、第25回キャリアコンサルティング技能検定で出題された、グッドキャリア企業アワードと、2020年に創設された、日本版O-NET「職業情報提供サイト」と「キャリア形成サポートセンター」です。

なお、職業情報提供サイトとキャリア形成サポートセンターの新設については、以前に公開している職業情報提供サイトや他の改訂サイト【まとめと問題】のまとめの内容と同様となります。ご了承ください。

グッドキャリア企業アワード

【内容】従業員の自律的なキャリア形成支援について他の模範となる取り組みを行っている企業を表彰し、その理念や取り組み内容などを広く発信することで、キャリア形成支援の重要性を普及・定着させることを目的に、厚生労働省が実施している。

【過去問】2級第25回問42

【参考サイト】厚生労働省

 過去のグッドキャリア企業アワード受賞企業一覧

職業情報提供サイト

職業情報提供サイト

2020年3月に待望の職業情報提供サイト(日本版O-NET)が誕生した。職業情報提供サイトでは、スキル・知識、免許・資格、テーマ別、職種カテゴリー、職業分類、産業別に検索をして、職業情報を調べることができる。

【目的】職業情報提供サイトは、「ジョブ」、「タスク」、「スキル」等の観点から職業情報を「見える化」し、求職者等の就職活動や企業の採用活動等を支援する。

【対象】就業経験のない人、再就職先を探している人、学生のキャリア形成を支援する人、求職者への職業相談・職業相談を行う人、企業内の人材活用に取り組む人等。

【機能】サイトでは職業検索のみならず、キャリア分析、人材採用支援、人材活用シミュレーション、マイリスト機能を提供している。

機能名 特徴
職業検索・職業情報提供 500種の職業情報では、職業解説・職業動画・しごと能力プロフィール等を掲載
キャリア分析 これまでの職歴から「スキル」などの自分の「しごと能力」プロフィールを作成できる
人材採用支援 求める人材の職務要件シート(求人票)を作成できる
人材活用シミュレーション 社内の人材データを可視化し、人材の配置、教育訓練などの検討ができる
マイリスト 調べた職業、「しごと能力」プロフィール、キャリア分析・人材活用シミュレーションの結果、作成した職務要件シートを保存できる

【活用ガイド】求職者向けの日本版O-NET活用ガイドが2020年8月に掲載された。

 (参考資料)日本版O-NET活用ガイド

職業情報提供サイトの内容を実感するために、例として、キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタントの職業解説をご覧ください。

キャリア形成サポートセンターの新設

ジョブカード制度総合サイトのメール相談サービスが2020年3月をもって終了した後、キャリア形成サポートセンター(旧ジョブ・カードセンター)でのキャリアコンサルティングの無料サービス等が開始された。キャリア形成サポートセンターのサイトから、主なサービス内容について確認する。

キャリア形成サポートセンター

【内容】キャリア形成サポートセンターでは、企業・団体、個人、学校関係者に対して次のようなサービスを提供している。

企業向け:ジョブ・カードやセルフ・キャリアドックを活用し、キャリアコンサルティングを行いながら、キャリア形成と職業能力開発を総合的に支援する。雇用型訓練の導入支援も行っている。

個人(在職者)向け:対面またはweb面談により無料のキャリアコンサルティングを行っている。

学校関係者向け:ジョブ・カードを活用したキャリア教育や就職活動支援、学生主体のキャリアプランニングの実施支援を行っている。

【拠点】2020年4月現在、全国各地に37か所の拠点がある(業務受託している運営会社である、株式会社パソナに設置されている)。

 

予想問題

Q.「キャリア・パスポート」は、小学校から中学校までの義務教育におけるキャリア教育に関わる諸活動を記録する、生徒一人ひとりのポートフォリオのことである。

A.×小学校から高等学校まで記録を行う。キャリア教育や特別活動の記録や振り返りを蓄積していく。

Q.キャリア教育を実践するための「キャリア・パスポート」の仕組みが、2020年4月より一部の小学校・中学校・高等学校でスタートした。

A.×すべての小学校・中学校・高等学校でスタートした。

Q.キャリア・パスポートは、地域や学校において柔軟に名称を変えたり、内容をカスタマイズすることができる。

A.文部科学省は「キャリア・パスポート」の様式を例示しているが(A4版で各学年での蓄積は5枚以内)、これをそのまま使用するのではなく、柔軟にカスタマイズすることができる。

Q.アクティブ・ラーニングとは、パソコンやスマートフォンを活用し、インターネットにより遠隔での学習を行うことである。

A.×アクティブ・ラーニングは、従来型の教育による一方的な講義形式の教育ではなく、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授法のことである。問題文の内容は、eラーニングの説明である。

Q.アクティブ・ラーニングの方法には、グループ・ワークやグループ・ディスカッションがある。

A.アクティブ・ラーニングの具体例として他にはディベートなどもある。

Q.反転学習とは、生徒が教員役となり、教員が生徒役になって講義を実践する教授法のことをいう。

A.×反転学習とは、家庭等での自己学習で「授業」を動画教材等を用いて予習として受講した後、学校では本来は「宿題」として扱われるような演習課題や、学習内容に関わる意見交換などを行うものである。

Q.反転学習には、予習を各自で行わなければ、意味を成さなくなってしまうという問題点がある。

A.反転学習のデメリットとして適切である。まだ、メリットとしては、授業を演習などの知識の応用に活用できるため、学習意欲や学習効率の向上、知識の定着がある。

Q.グッドキャリア企業アワードは、従業員の自律的なキャリア形成支援について他の模範となる取り組みを行っている企業を表彰するものであり、経済産業省がキャリア形成支援の重要性を社会に広め、定着させるために行っている。

A.×経済産業省ではなく、厚生労働省が行っている。

Q.職業情報提供サイトでは、約5000種類の職業情報を掲載し、職業解説や職業動画を提供している。

A.×約5000種類ではなく、約500種類である。

Q.職業情報提供サイトは、職業検索・職業情報提供、キャリア分析、人材採用支援、人材活用シミレーション等の機能を提供している。

A.職業情報提供サイトは、「ジョブ」、「タスク」、「スキル」等の観点から職業情報を「見える化」し、求職者等の就職活動や企業の採用活動等を支援する。

Q.職業情報提供サイトは、ハローワークで求職登録をした人のみが閲覧できる。

A.×誰でも閲覧することができる。

Q.キャリア形成サポートセンターは、企業に対しては、セルフ・キャリアドックの導入の支援や雇用型訓練の実施をしている。

A.また、個人に対してはキャリアコンサルティングを実施している。