【1級対策】教育指導のまとめ(Part1)

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国家試験や2級にはない、1級固有の出題範囲として「教育指導及び事例指導」があります。この出題範囲からは4問出題されることが多く、(1)教育指導・2問と、(2)事例指導・2問から構成されています。

(2)事例指導の出題内容は、国家試験や2級でも出題されるような「スーパービジョンの目的や意義、効果」などの内容であり、比較的解きやすい問題が多いため、こちらでは扱いません。スーパービジョンに関する過去問をできる限り解いておきましょう。

一方で、(1)教育指導の内容は詳細な知識、理解が問われることが多く、また、キャリアコンサルタントにとっては学ぶ機会が少ないと感じる内容が多いため、これまでの出題内容を分析し、ポイントをまとめます。

参考:1級キャリアコンサルティング技能検定試験の試験科目及びその範囲並びにその細目 

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Part1では、「多様な学習方法と理論」「ICTを活用した学習方法」「アイデアの見える化や改善に役立つ方法」「対話と学びのグループ技法」の内容をまとめています。

学習指導に関しては、出題範囲表が変更された第9回以降で本格的、体系的な出題が始まったと分析していますが、一問一答式に以下の用語の内容を問う問題が出題されています。

過去問解説へのリンクも付していますので、該当する問題は可能な限り確認しましょう。また、ページの最後に以下のようなイメージ画像のまとめをご用意しています。どうぞご活用ください。

多様な学習方法と理論

アクティブ・ラーニング

学習者がパッシブ(受動的)ではなくアクティブ(能動的)に学習へ参加する教育方法の総称であり、何を教えるかではなく、どのように学ぶかに焦点を当てている。

具体的には、調べ学習、反復学習、ジグソー学習、ディベートなどがある。学ぶ人自身が課題を発見し、解決する力を身につけることを目的としている。

調べ学習

学習者自らが設定したテーマについて調査し、わかったことを整理、分析し、自らの意見をまとめ、発表などを行う学習法のことである。小学校、中学校の「総合的な学習の時間」などで行われている。

反転学習

従来の「授業で知識をインプットし、自宅等の宿題でアウトプット」という学び方を反転させたものであり、自宅等で事前に知識のインプットを行い、授業では、ディスカッションや演習を通じてアウトプットする学習手法である。 

ジグソー学習

一つの課題を分割し、各メンバーが担当部分の専門家となって学び、その知識をグループ内で共有することにより、パズルを組み合わせるように、最終的に全体を理解する協同学習の手法である。社会心理学者であるアロンソンが提唱した。

アクティブ・ラーニング、調べ学習、反転学習、ジグソー学習は、教員が答えを教えるのではなく、学習者自らが正解や知識を見つけ出す学習方法であり、アメリカの心理学者ブルーナーが提唱した「発見学習」の理論を背景としている。

有意味受容学習

ここまでに紹介した発見学習とは異なり、教員が講義などで知識を伝達する受容学習のスタイルだが、新しい知識をすでに持っている知識と結びつけながら学ぶことを意味している。教育心理学者であるオーズベルが提唱した。

丸暗記をするような学習(無意味学習、機械的学習)に対して、理解を伴う学習(有意味学習)を重視する。例えば、「こんなことがありますね」と誰しも経験があるような身近な例を提示した後に、その背景にある理論などの知識を伝えることである。

学習の転移

以前に学習したことが、後の学習や問題解決に影響を与えることを、学習の転移という。転移の種類には、前の学習が次の学習を促進するの転移と、逆にそれを阻害するの転移がある。

正の転移には、数学の知識が物理の計算に役立つ、ピアノを習っていたためにタイピングの習得が早いなどがある。一方、負の転移にはWindowsの操作に慣れているために、Macのショートカットキーの習得が困難になる、クラシックバレエに馴染んでいたためヒップホップのダンスがうまく出来ないなどがある。

 ヨコ解きリンク:第12回問31 第13回問31

ICTを活用した学習方法

ICT

Information and Communication Technologyの略であり、「情報通信技術」と訳される。IT(Information Technology)と呼ばれる「情報技術」に、情報や知識を共有する「コミュニケーション」を付加した用語である。

eラーニング

 パソコン・スマートフォン・インターネットを積極的に使用した学習形態のことである。

OCW

オープンコースウェアの略であり、大学や大学院などの高等教育機関で正規に提供された講義や関連情報を、インターネットを通じて無償で公開する活動のことである。

 ヨコ解きリンク:第10回問31 第12回問31

アイデアの見える化や改善に役立つ方法

KJ法

情報やアイデアを整理・分析するための手法であり、カードや付箋などにアイデアを書き出し、グループ化し、関係性を線などで図解し、文章化する。文化人類学者の川喜田二郎が考案した。川喜多二郎なので、KJ法である。

KPT法

Keep(続けること)、Problem(問題点)、Try(次に試みること)の3つの要素からプロジェクトや業務の内容を振り返り、継続的な改善を図る方法である。

ブレーンストーミング法

多様な視点・発想から 大量のアイデアを生み出すことを目的とする集団発想法であり、ブレストと略されることもある。基本ルールには①批判禁止、②自由奔放、③を重視、④統合・改善があり、これらはオズボーンの4原則と呼ばれる。

④統合・改善は他者のアイデアを組み合わせて発展させることであり、「便乗発展」とも呼ばれる。

リフレクティング・アプローチ

リフレクティングは反射、反映の意味がある。聞き手とクライエントのやりとりを専門家等のチームが聞いた後に、チームのメンバーは二人のやりとりについて感じたことや可能性について話し合い、聞き手とクライエントはその内容を聞く。その後、クライエントはチームの話を聞いてどう思ったか、何を感じたかを聞き手と話し合う。

参加者の対話の中に生まれる様々な視点の違いをエネルギーに変え、参加者の「納得解」(腑に落ちること)へ活かしていく新しい問題解決法である。

 ヨコ解きリンク:第11回問31

対話と学びのグループ技法の種類

ディベート

あるテーマについて、肯定側(賛成)と否定側(反対)に分かれ、論理的に主張を戦わせる討議法であり、相手側や第三者に対して、理論的な説得を行う。説得力を競い合い勝敗を決めることもあるが、その目的は、論理的思考力・情報収集力・説得力・傾聴力の向上にある。

バズ・セッション

大人数での研修等において、参加者を原則として6人の小グループで6分間議論した後、代表者が発表して全体で共有する手法である。バズ(buzz)はハチの羽音、ざわめきが語源であり、一つの話題について賑やかに議論が進むことから名付けられた。「バズる」の語源も同様である。

ワールド・カフェ

カフェのようなリラックスできる環境で、テーマについて小グループで自由に話し合い、一定時間後に1人を除いてグループを移動し、残った1人からそれまでの話し合いの内容の説明を受けたのち、再び対話を行う。これを繰り返すことで、知恵を共有し、新しい気づきを生み出す討議法である。

ラウンドテーブルディスカッション

少人数(4〜8名ほど)で、円卓(ラウンドテーブル)を囲んで対等に議論する討議形式のことである。「丸いテーブル=上下関係が生まれにくい場」を前提に、自由でフラットな対話を促すのが特徴である。

アイスブレイク

初対面の人同士や、場の雰囲気が固いときに「心のを溶かす」ための短時間の活動のことである。研修・会議・授業・グループワークの冒頭でよく使われる。

 ヨコ解きリンク:第11回問31

Part1の内容は以上です。このページで紹介している画像を配布しています。個人的な利用の範囲内で用語の内容確認にご活用ください。

 教育指導のまとめ