第2回問1~問10の解き方

第2回キャリアコンサルタント試験学科試験問題を徹底解説!

選択肢の正誤と解説、参考文献をお伝えします。問題は試験実施機関よりダウンロードしてご用意ください。

全50問の目次

問1.社会・経済的動向とキャリア形成支援の必要性

 知識というより常識的に解く選択肢が多いものの、選択肢4の数値の問題は難しく、それに惑わされずに積極的に3を選べたかどうかがポイントです。なお、4の「能力開発基本調査」は第1回にも出題されています。一読して特徴を押さえておきましょう。【厚生労働省

1.× 「会社に依存する傾向」はむしろ弱まっているといえる。

2.× 「スキルや知識の有無を問わず」ということはない。

3.○ 「就社ではなく就職」、「継続的なキャリア形成という捉え方が重要である」と第10次職業能力開発基本計画でも明記されている。【第10次職業能力開発基本計画

4.× 「能力開発基本調査」によると、正社員以外への教育訓練の実施率は正社員の半分程度とある。

問2.能力開発基本調査(キャリアコンサルティング実施状況)

 第1回でも出題のあった「能力開発基本調査」に関する出題。今回の問1でも選択肢として出題されました。重要な資料として一読しておきましょう。【厚生労働省

1.× 「人事評価のタイミング」、「定期的に実施」、「労働者からの求めがあった時」が多い。

2.○ 実施の目的としては、「労働者の仕事に対する意識を高め、職場の活性化を図るため」がもっとも多い。

3.× 問題点として最も多いのが、「キャリアに関する相談件数が少ないこと」である。

4.× 行わない理由は「労働者からの希望がない」が最も多い。

問3.キャリアコンサルタントの役割と責任

 考えすぎずに、支援の基本姿勢に従って常識的に解きましょう。

1.○ リファー先の情報収集は十分に行う。

2.○ 相談者の承諾を得るのが望ましい。

3.○ 選択肢を広げて最適な選択をしてもらう。

4.× 相談者の了解を得ずに依頼主の利益を優先して支援するのは不適切。

問4.キャリアコンサルタントの活動

 テキストに記述のあるものもありますが、支援の基本姿勢に従い、常識的に解きましょう。

1.× 「自分が対応することは不適切と判断した場合は、他の適切な機関に紹介することが必要」。【テキスト5-P35】

2.○ 「相手に選択を任せることが大切」。【テキスト5-P35】

3.○ 主体的なキャリア形成を援助する。

4.○ 経験を受け入れ、学び、成長できるようなかかわりを行う。【テキスト5-P59】

問5.キャリアコンサルタント倫理綱領

 倫理綱領は今後も出題の可能性があります。支援やかかわりのスタンスに照らして常識的にも解くことができますが、条文数も少なく時間はかかりませんので一読しておきましょう。【キャリア・コンサルティング協議会

1.○ 前文参照
2.○ 第3条3項参照
3.× 第8条2項参照
4.○ 第8条3項参照

問6.ホランドの理論

 ホランドの理論は多くの受験生が学習していると思われますが、ホランドのRIASEC(リアセック)の6つのタイプと六角形を書き出してみましょう。

1.× 「パーソナリティタイプと環境の特徴との相互作用により決定される。」【木村先生P30】

2.× 職業的興味は職業選択をするにあたり重要で、検討する必要がある。

3.○ 「人間のパーソナリティは6つに分けられ、環境も同じ6つに分類される。」【木村先生P232】

4.× 企業的タイプと対局的なのは社会的ではなく、探求的(I)である。

問7.ギンズバーグの理論

 これは非常に難しかったです。消去法でアプローチします。

1.○ 参考文献が見つかっていませんが、消去法で○に。

2.× ギンズバーグの理論は、親の養育態度に関連する発達プロセスではない。

3.× ギンズバーグの理論は、職業相談モデルではない。

4.× 精神分析理論といえば、フロイトやユング。

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問8.キャリア理論(研究者と理論)

 問9と同じく、理論家(研究者)と理論(著作)を結びつける問題。今後もこのような出題があると感じています。

1.○ 「キャリア・アンカーとは、個人が選択を迫られたときに、その人が最も放棄したがらない欲求、価値観、能力(才能)などのこと」【木村先生P66】

2.× クランボルツという読み方は、宮城先生の著書に見られる読み方。クランボルツの社会学習理論の4要素は、①遺伝的要素と特殊な能力、②環境条件やそこでの出来事、③学習経験、④課題に対するアプローチスキル【宮城先生P72】

3.× 「キャリアサバイバル」はシュロスバーグではなく、シャイン。【宮城先生P92】

4.× 自己効力感に影響を与えるものには、①個人的達成、②代理学習、③社会的説得、④情緒的覚醒がある(バンデューラ)。【テキスト3-P84】

問9.キャリア理論(研究者と理論)

 理論家(研究者)と理論(著作)を結びつけることができるかどうかの問題です。問8よりも与しやすい問題ですのでこちらは得点したいところです。

1.× ハンセンといえば、統合的ライフプランニング。なお、これは統合的人生設計、統合的生涯設計と訳されるので惑わされないでください。【テキスト3-P69】

2.○ ホールといえば、プロティアンキャリア。【テキスト3-P129】

3.× ヒルトンといえば、認知的不協和理論を応用した意思決定プロセス。【木村先生P24】

4.× クランボルツといえば、プランドハップンスタンスセオリー(後にハップンスタンス・ラーニング・セオリーに改名)。【テキスト3-P44】

問10.シャインの理論

 養成講座のテキストにも記述のあるキャリア・サイクルですが、出題は詳しい内容であり、確信をもって回答することが難しい問題です。木村先生の著書にキャリア・サイクルの段階と課題の表があります。

1.○ ショックに対処し、できるだけ早く正規のメンバーとして認められる。【木村先生P64】

2.× キャリア後期の課題である。【木村先生P65】

3.× キャリア後期以降、衰えから離脱までの間の課題である。【木村先生P65】

4.× キャリア後期の課題である。【木村先生P65】なお、「空の巣(からのす)問題」とは子供が巣立ったあとの孤独感などのこと。

参考文献・資料

日本マンパワーキャリアコンサルタント養成講座テキスト

キャリアカウンセリング宮城まり子著(駿河台出版社2002年)

キャリアコンサルティング理論と実際4訂版木村周著(雇用問題調査会2016年)

文部科学省、総務省

キャリア・コンサルティング協議会

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