官公庁資料を制する者は…
官公庁資料対策は、合否を左右します。
第31回試験では官公庁資料等の名前を冠した大問(選択肢4つ分の問題)は16問出題されており、他にも選択肢レベルのもの、資料名は明記されていないものの、官公庁資料に根拠のある問題は3問ありましたので、合計19問が資料に由来する問題でした。
なお、第30回や第29回では16問ありました。近年、増加傾向が感じられ、出題の3分の1は、資料問題であると捉えておきましょう。
これまでに出題されている資料は147種類!あります(みん合調べ)。
ただし、その出題傾向には偏るため、ランキング上位及び出題が気になる20種類の官公庁等の資料を発表します!
これまでの出題資料数
まずは、ランキング上位の資料と出題割合に関するデータを紹介します。
全体の2.7%であるベスト4のSランク資料の出題割合は、約3分の1を占めます。
また、ベスト11の資料で出題の約半数(49.3%)を占めており、全体の23%に相当するベスト34で7割以上を占めています。
重点的に対策をしておくべき資料と、過去問や問題集で遭遇したときに内容を確認すればよい資料があります。メリハリをつけて対策をしましょう。
官公庁資料 出題ランキング(Sランク)
出題ランキングだけではなく、みん合サイトや、書籍での対策方法もお伝えします。対策にご活用下さい。
ランキングは第1回~第31回のキャリアコンサルタント試験での出題の出典となった、選択肢数でのカウントです。( )内の数字は選択肢数です。
では、発表します!
労働経済の分析(185)
「労働経済の分析」は、雇用、労働時間などの現状や課題について、統計データを活用して分析する報告書であり、厚生労働省が、原則として毎年公表しています。
なお、労働経済の分析は最近の雇用指標等のデータがまとめられた第Ⅰ部と、毎回テーマが異なる第Ⅱ部から構成されています。
第31回試験(2026年3月)から「令和7年版」が出題されています。
第Ⅰ部の雇用指標の趨勢は、令和6年版(令和5年の状況)と令和7年版(令和6年の状況)ではあまり変化はありませんから、新しい令和7年版を確認しておくとよいでしょう。
第Ⅱ部は、令和7年版と令和6年版を確認しておいた方が安心です。第Ⅱ部については遡って出題されることもありえます。
【書籍】テキスト&一問一答(第4版)P6~
【楽習ノートプラス】
≪会員限定≫令和7年版労働経済の分析第2部ダイジェスト
≪会員限定≫令和6年版労働経済の分析第2部ダイジェスト
【最近の過去問】
能力開発基本調査(168)
能力開発基本調査は、企業、事業所及び労働者の能力開発の実態を正社員・正社員以外別に明らかにし、職業能力開発行政に資することを目的として、厚生労働省が毎年公表しています。
11月の試験から令和6年度版が出題されています。
令和7年度版は、例年6月末に公開されることが多く、試験問題の制作工程を考えると、7月5日の試験での出題可能性は低く、11月での初出題を予想しています。
この資料は、複数の出題、また細かな内容まで出題されることがありますので、下記のまとめなどを参照しながら、プリントアウトをして内容を精査しておくことをおすすめしています。(全72ページ)。
【楽習ノートプラス】
≪会員限定≫令和6年度能力開発基本調査【1企業調査:問題編】
≪会員限定≫令和6年度能力開発基本調査【2事業所調査:問題編】
≪会員限定≫令和6年度能力開発基本調査【3.個人調査:問題編】
≪会員限定≫最も多いのは?1位を確認!令和6年度能力開発基本調査編
↑「最も多いもの」が問われることが多く、上記のまとめは特におすすめです☆
【最近の過去問】
キャリアコンサルタント倫理綱領(122)
官公庁資料と位置づけてよいものかと思うところはありますが、基本的に毎回出題がありますので、ピックアップしました。
キャリアコンサルタントの行動、実務の指針となるもので、当然、試験においても、その内容を背景とした出題が、毎回1問~2問あります。
倫理綱領からの出題ではない場合も、守秘義務や相談者の利益の尊重、組織との関係などでは、他の問題の正誤選択にも影響します。
まだ読んだことがない方は、一読しましょう(本文は3ページほど)。
≪会員限定≫キャリアコンサルタント倫理綱領「本試験レベル問題集」
【書籍】テキスト&一問一答(第4版)P273~ 合格問題集(第2版) P33~、P242~
職業能力開発基本計画(61)
職業能力開発基本計画は、職業能力開発促進法に基づき、職業訓練や職業能力評価など、職業能力の開発に関する基本となるべき計画を厚生労働省が策定するもので、国や都道府県の労働施策の基本となる計画です。
なお、計画は5カ年計画で、2026年度から新しい、第12次職業能力開発基本計画がスタートしました。
能力開発基本調査と同じく、できれば、プリントアウトをして一読しておきたい資料ですが(48ページ)、各論が多く、重複した内容も度々登場しますので、読むのが大変な場合には、以下のまとめや予想問題を活用しましょう。
なお、6月の2級、7月の国家試験での出題は、時期的にはまだ早い印象もあるのですが、昨年度より案やたたき台が公表されていることから、打ち出された方向性や施策については、出題の可能性があります。
また、第12次計画の下敷きのような内容である、「今後の人材開発政策の在り方に関する研究会報告書」からの出題可能性もあります(まとめもご用意しています)。
第11次計画については、第12次計画では第11次の方向性や施策などは基本的に踏襲されているため、第11次の過去問などを解いておくことも無駄にはなりませんが、以下の新しい内容を確認しておくことをおすすめします。
【楽習ノートプラス】
第12次職業能力開発基本計画(第3部)のまとめ(Part1)
第12次職業能力開発基本計画(第3部)のまとめ(Part2)
第12次職業能力開発基本計画(第3部)のまとめ(Part3)
ここまでを頻出のSランク(4種類)と位置付けています。中でも労働経済の分析、能力開発基本調査、職業能力開発基本計画は、官公庁資料の御三家と位置づけています。
特に意識して対策しておきたい御三家資料のバージョン。
・労働経済の分析(令和7年版すべて+令和6年版第2部)
・能力開発基本調査(令和6年度)
・第12次職業能力開発基本計画
これらは厚生労働行政における、現状・課題・方向性を示している基礎資料の位置づけのため、この3点を念入りに対策しておくと、他の資料に記載されている内容をカバーする効果もあります。
官公庁資料 出題ランキング(Aランク)
続いて、5位からのAランク資料を発表します。
Aランク資料については、過去問等の出題内容を確認し、その内容を中心に参照することをおすすめしています。
また、中にはボリュームの少ない資料もあります。コンパクトなものは、興味に応じてで良いですから、一読しておけるとより安心です。
続く、5位以降は、資料名から資料のPDFへ直接リンクしています。
企業におけるセルフ・キャリアドックの導入のプロセスや実施計画の策定、企業内インフラの整備や実施の手順をわかりやすく整理した資料です。具体的事例や書式などもあり、実務においても活用できます。
第6位:インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方(48)
令和4年の改正により、インターンシップの定義があらためて行われた点には注意が必要です。その他、企業側、大学側の留意事項などがよく出題されています。
第7位:事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン(44)
最近の試験で特に出題が多く、国家試験での出題も多いですが、2級技能検定では7回連続で出題されています。特にP3以降の「留意事項」からの出題が多く、ガイドラインのP1~P10を読んでおくと安心です。
【書籍】テキスト&一問一答(第4版)P197~ 合格問題集(第2版)P178
【最近の過去問】
第8位:労働力調査(基本集計2024年)(43)
労働力調査は、我が国における就業及び不就業の状態を明らかにするための基礎資料を得ることを目的としており、総務省統計局が毎月公表しています。完全失業率などがわかります。
なお、労働経済の分析でも労働力調査のデータが紹介、引用されているため、労働経済の分析からの出題も多いです。
また、令和7年版労働経済の分析には、2024年までのデータが反映されています。
楽習ノートプラスにまとめと問題を用意しています。
【書籍】テキスト&一問一答(第4版)P125~ 合格問題集(第2版)P124、P128
【楽習ノートプラス】
4分で確認 雇用指標チェック!(動画のみ)
«会員限定»2024年(度)までの完全失業率と有効求人倍率【問題編】
【最近の過去問】
第9位:今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)(37)
キャリア教育・職業教育の指針として、文部科学省の中央教育審議会が取りまとめた資料です。平成23年に作成の古い資料で、資料自体の出題は減少傾向にあるものの、次の3つのキーワードは要注意。
他の資料からの問題としても出題可能性があります。
テキスト&一問一答でポイントを確認しましょう。
続く、第10位は2種類あります。
第10位:職場における学び・学び直し促進ガイドライン(33)
最近特に出題が多い資料で、着々とランクアップしています。リスキリング関連の主要な資料として、今後も出題が続くと予想しています。
キャリアコンサルタントの伴走支援がキーワードです。
両試験で要注意ですが、これまで2級での出題が少ないのが不思議です。
第10位:(令和7年度)年次経済財政報告(33)
年次経済財政報告(経済財政白書)は、経済・財政の1年間の動きを総合的に分析し、問題点や今後の展望、政策の方向などについて、内閣府が毎年公表しています。
令和7年版は昨年7月に公表されており、出題可能性があります。特に第2章の第2節と第3節に目を通しておくと安心です。
ここまでの11種類が頻出S&Aランクに位置づけられる資料です。
官公庁資料 出題ランキング(Bランク)
Bランク資料は、過去問や問題集などの出題箇所を中心に対策しましょう。
第12位:(令和7年版)男女共同参画白書(32)
男女共同参画白書は、男女共同参画社会基本法に基づき、内閣府の男女共同参画局が毎年作成、公表しています。
第31回で大問2問分(8選択肢分)が出題されました。2級技能検定では選択肢レベルでの出題に留まっています。
内容的に気になるのは、1-Ⅰの第2分野、第1節(就業)と第2節(仕事と生活の調和)です。
第13位:心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き【27】
第22回以来しばらく出題が無かったのですが、第29回、そして第31回で出題がありました。職場復帰支援の5つのステップの内容や本人への支援の留意事項がよく出題されています。
第14位:職場における心の健康づくり 労働者の心の健康の保持増進のための指針(26)
かつては出題が非常に多かったものの、第16回・第17回以来、しばらく出題がありませんでしたが、第28回で選択肢レベルでの出題がありました(問31)。大問での出題はその後もありません。
出題のポイントは、セルフケア/ラインによるケア/事業場内産業保健スタッフ等によるケア/事業場外資源によるケアの「4つのケア」です。
【書籍】テキスト&一問一答(第4版)P172~ 合格問題集(第2版)P156
第15位は2種類あります。
第15位:健康づくりのための睡眠指針2014 / 健康づくりのための睡眠ガイド2023(24)
改訂以前は、正解選択肢が選択しやすい問題、解きやすい問題が出題される傾向がありましたが、2023年改訂版は内容が詳しくなり、医学的な知見なども出題されるようになり、出題内容はやや手強くなりました。
第15位:働く環境の変化に対応できるキャリアコンサルタントに関する報告書(24)
キャリアコンサルタントが果たすべき役割、普及のための施策、キャリアコンサルタントに求められることなどがまとめられており、今後のキャリアコンサルタントの方向性を示す資料です。
ここまでをBランクの資料と位置づけています。
これ以降は、高等学校学習指導要領や、ストレスチェック制度導入ガイドなどが続きますが、重点的な対策というよりは、過去問や問題集などで問題に遭遇したときに、内容を確認するスタンスでよいでしょう。
Bランクに届かない資料のうち、特に気になる資料を4種類を紹介します。
・副業・兼業の促進に関するガイドライン(17)
副業・兼業は方向性としては推進の方向ですが、事業主、働く人双方に守るべきルールなどがあります。次の過去問で、副業や兼業の基本的な考え方を確認しておきましょう。
治療と仕事の両立支援、学び・学び直し促進ガイドラインと並び、要注意の3ガイドラインと位置づけています。
・キャリア・パスポートの様式例と指導上の留意事項(9)
しばらく出題がありませんでしたが、第28回で大問での出題がありました。3ページ目の内容や4ページ目の留意事項に目を通しておきましょう。
・令和7年度学校基本統計(13)
少子化が進んでいるなかでも、新しい学校種である「義務教育学校」や「中等教育学校」の生徒数は過去最高を更新し続けている点には注意しましょう。
・外国人雇用状況の届出状況まとめ(令和7年10月末時点)(4)
国別労働者数の1位は「ベトナム」。産業別労働者数では「製造業」また、在留資格別労働者数は、かつては「身分に基づく在留資格」が1位でしたが、令和6年、7年のデータは「専門的・技術的分野の在留資格」が1位です。
資料対策の勘どころ
以上、20種類の資料が、頻出資料と気になるプラスαの資料と捉えています。
他にも、高齢者や障害者雇用、女性活躍などに関する資料も気になりますが、それらは「労働経済の分析」などの資料に包含されている内容も多い特徴があります。
その他のものは、テキスト&問題集+合格問題集や最近の過去問を利用して、登場した際に内容理解を深めましょう。
資料やデータを学習する際に、大切にしてほしいことがあります。それは、ご自身の感覚に照らし合わせてみることです。
「それはそうだ」と違和感のないものは、おそらく出題されても対応ができるでしょう。それに対して「え?そんなに多いの?少ないの?」といった、違和感のある調査結果や未知の内容は、よく内容を確認しましょう。
調査結果や制度の導入状況などは、自らやご家族の勤務先での状況と照らし合わせてみてください。
その視点は、キャリアコンサルタントになった後も役立つことでしょう。私の会社にはこの制度はないとか、この資料を参考に社内制度を提案してみようなど、自分ごとに落とし込むことが大切です。
暗記よりも理解です。
国の目指す方向性なども念頭に置くと理解が深まるものがあります。
合格目指して、一緒に頑張っていきましょう。
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