【第21回対策】見ておくべき官公庁資料と年度版について

第21回キャリアコンサルタント試験まで、あと27日。落ち着いて、焦らずに積み重ねていきましょう。一歩ずつ、合格へ近づいていきましょう。

さて、今日は官公庁資料対策のおはなし。

どの資料が出るの?

出るならいつの?何年(度)版?

みなさんが「気になる」が尽きない官公庁資料対策ですが、何がでるのか?いつのが出るのか?それは神のみぞ知るところです。

私が出来ることはこれまでの出題傾向分析とそこから読み取れるトレンドの予測になりますが、見ておくべき官公庁資料や出題可能性のある年(年度)版についてお伝えします。

何はともあれの、能力開発基本調査

官公庁資料で最も出題が多いのは、能力開発基本調査です。

 令和3年度能力開発基本調査

これまでで出題が無かったのは、第3回の一度のみにて、最も出題可能性が高い資料が、能力開発基本調査です。

この調査は、能力開発のための教育研修等の実態調査として、企業、事業所、個人に対して毎年、厚生労働省が調査を行い、結果を公表している資料です。

キャリアコンサルティングの企業での導入状況なども毎年調査され、キャリアコンサルタントにとっては、実務上も一つのベンチマークとなる重要な資料であり、出題内容も多岐に及び、また、細かな内容が問われることもあります。

なお、今年6月に令和3年度版が公表されましたが、これまでの試験では6月公表→10月下旬試験での出題実績(第18回)がありますので、最新の令和3年度版は要注意です。

なお、出題タイミングの検証と、ヨコ解きリンクについては先日、記事を公開しました。詳しく知りたい方は次の記事をご確認ください。

能力開発基本調査のまとめ&問題&ヨコ解きリンクを公開しました!

これまでの令和2年度版が出題される可能性はもちろん排除することはできないのですが、前年度版と大きく変わった結果というのは、ぶっちゃけ、あまりありませんから、楽習ノートプラスのまとめや問題編で、最新の令和3年度版での対策をしておきましょう。

能力開発基本調査は、詳細に確認しておきたい、ナンバーワン資料になります。

国の人材開発の5カ年計画:職業能力開発基本計画

続いて、出題が予想されるものが、第11次職業能力開発基本計画です。

 第11次職業能力開発基本計画

これは、国の人材育成の基本計画に位置づけられるもので、2021年度からの5カ年計画です。厚生労働省や都道府県は、この基本計画に沿い、職業能力開発の施策を立案し、展開しています。

基本計画の骨格は、企業における人材育成の支援と、労働者の主体的なキャリア形成の支援にあります。

読み始めると気づくのですがその内容は、総花的でして、あれもこれもと言及しており、あまり読みやすいとはいえないのですが、全40ページほどですので、移動時間にざっとでも良いですから、通読をしておきましょう。

楽習ノートプラスには、まとめや問題編をご用意しています。

その内容は、第10次基本計画を概ね踏襲しており、方針の転換などはなく、従来の施策も推進していく方向性ですので、過去問などで第10次の内容を確認しても無駄にはならないと捉えていますが、時期的にコロナ禍を踏まえた内容も盛り込まれています。それらには、特に注意が必要です。

白書系資料の本命は、労働経済の分析

白書系資料では、労働経済の分析の出題実績が最も多いです。

○年版については、これも出題基準日があるわけではありませんから、絶対ではないのですが、現時点での最新から一つ前の版である、令和3年版の出題可能性が高いのではないかと予想しています。

 令和3年版労働経済の分析

こちらは全400ページ弱の膨大な資料ですので、全てを読み込むことは困難です。

第Ⅰ部は、いわゆる雇用に関するデータがまとめられています。第2章の雇用・失業情勢の動向を中心に確認しましょう。

他の資料でも言えることですが、雇用、失業、働き方の変化に関する記載内容を中心に確認しましょう。

また、暫くの間はコロナの影響に関する出題が予想されます。コロナの影響と対策、それによる変化などに注目しましょう。

その点では、令和3年版の第Ⅱ部は新型コロナの影響についてですから、出題可能性の点では要注意です。とはいえ、すべての文章を読み込むのは大変です。

見出し読みがおすすめです。

おすすめの読み解き方法としては、「見出し読み」です。多くの節では見出しがありますから、その内容を読んで(見て)、腑に落ちるものは軽く確認し、え?そうなの?と疑問を感じたものはじっくりと内容を確認してください。

この視点は、他の資料でも同様です。

また、令和3年版労働経済の分析については、楽習ノートプラスにて、まとめや問題編をご用意しています。

ちなみに、先日、9月上旬に令和4年版が公表されました。

出題可能性が気になるところですが、これまでは、9月公開→翌年3月試験で出題という実績があります。

試験の作成期間を考えますと、11月上旬の次回試験での出題可能性は低いのではないかと予想しています。

なお、労働経済の分析の第Ⅱ部は、毎回テーマが異なります。

最新の令和4年版のテーマは、「労働者の主体的なキャリア形成への支援を通じた労働移動の促進に向けた課題」であり、キャリアコンサルティングについても大きく取り上げられています。

次回の試験対策というよりは、未来のキャリアコンサルタントとしては読んでおきたい内容です。移動時間やスキマ時間、学習の休憩時間などにどうぞ。

 令和4年版労働経済の分析

また、白書系資料では、厚生労働白書の出題実績もあります。

労働経済の分析と同じく、令和4年版は9月公表であり、令和3年版の方が出題可能性が高いと予想していますが、これについても膨大な資料となります。

内容の確認にあたっては、雇用、労働、働き方の変化、それらへのコロナの影響に関する章節を確認しましょう。

また、労働経済の分析との内容の重複もあるため、白書系の対策のメインは労働経済の分析に据えても良いと私は捉えています。

以上の能力開発基本調査、職業能力開発基本計画、労働経済の分析が資料御三家に位置づけられる、対策必須の官公庁資料です。

完全失業率などは2021年(年度)を確認

完全失業率や有効求人倍率などの主な雇用指標については、前年(前年度)の出題が最短期間での出題です。2021年(年度)のものを確認しておきましょう。

最近頻出の官公庁資料

他に最近の試験では定番になりつつある資料を紹介します。これらはボリュームも少なく、対策がしやすいものです。移動時間やスキマ時間に一読してしまいましょう。

 「セルフ・キャリアドック」導入の方針と展開

実務で活用できる、便利なツールなども付属して全35ページほどの資料です。移動時間やスキマ時間に確認しましょう。

 働く環境の変化に対応できるキャリアコンサルタントに関する報告書

コロナ禍を踏まえ、変わる働き方を意識し、キャリアコンサルタントの質的な向上を目指していく方向性を示した資料です。ジョブ・カードなどの国が推進する諸施策との連携もまとめられており、11ページほどで確認できるコンパクトな資料です。

 事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン

最近頻出の資料ですが、特に10ページまでを一読しておきましょう。特によく出題されているのは、P3の「治療と仕事の両立支援を行うに当たっての留意事項」です。

これら3つの資料は短時間で確認することができます。資料対策というと「膨大な資料」を思い浮かべてしまいますが、そうでもないものも多くあります。

資料対策は、ぶっちゃけてしまいますと、キリがないですし、何が(どのバージョンが)出題されるかはわからないのですから、労力対効果のコスパは良くありませんが、やるならば、コレ、というものもを紹介しました。

重箱の隅を突くような、細かな内容が問われた場合には、試験当日は「捨て問題」になってしまってもやむを得ませんから、取るべきを取る、ということを基本方針にしましょう。

能力開発基本調査などは、細かな内容も出題されますが、過去問題に問われた内容は回答できる、という形にはしておくのが、受験生が出来る、ベストな対策と思います。

まずは1問でも、1分でも。

合格への距離は、毎日縮まっていきます。

今日も、歩んでいきましょう。

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